中古マンション価格の実態
近年、東京都心部での住宅価格が急激に上昇していますが、その影響は新築物件だけに留まらず、中古マンション市場にも大きく影響を与えています。株式会社LIFULLが提供する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」による調査データを基に、築年数別の中古マンションの価格動向を詳しく見ていきます。
検証目的と背景
昨今の物件価格の高騰や新築マンションの供給減少に伴い、多くの人々が中古物件の購入を考慮するようになっています。そのため、東京23区において中古マンションの価格はどのように変化しているのか、特に築年数別に細かく分析を行いました。
中古マンション平均価格の驚きの結果
2025年の東京23区の中古マンション価格は、築年数別に比較した結果、築25年未満の物件はすでに「億超え」という状況が確認されました。特に、築10年以上~15年未満の物件が217.6%も値上がりし、前年に比べ7,275万円の上昇を見せています。そもそも、中古市場でも築年数を問わず、価格の上昇が見られ、いわゆる“億ション”が増加しているのです。
2020年との比較
さらに、2020年との比較で見ると、築5年未満で175.9%、築5~10年未満では192.1%、築10~15年未満では217.6%、築15~20年未満でも212.5%と、すべての期間で高い上昇率を示しています。これらのデータは、中古マンションの購入がこれまで以上に困難になっていることを示唆しています。
築浅物件の市場動向
特に注目すべきは、築5年未満の中古マンションの掲載割合が減少傾向にあることです。新築マンションの供給が減っている一方で、築浅の物件も市場に出にくくなっており、それ故に価格が上がっていると考えられます。
街中でたくさんの人が住宅購入を希望している中、築浅マンションの入手はますます難しく、手が届きにくい商品へと変化しています。購入希望者のニーズが、中古市場にシフトしていることは明らかです。
買い手と売り手の相互作用
最近では、東京都心において、買い手が新築物件を入手し、その後短期間で高値で転売を行う“転売ヤー”と呼ばれる現象も見られます。このような動きが価格の急騰を引き起こし、築浅中古マンションでも新築時より高い価格での取引が行われるケースが増えてきています。高級物件の中には、新築時の坪単価1,200万円の住戸が、竣工後わずか1年で坪単価3,000万円を超えることもあります。
今後の動向とリノベーションの可能性
立地条件が良好な築30年以上の中古マンションをリノベーションして新たに販売する業者も増えてきています。これにより、リノベーション物件も選択肢として広がり、都内マンションの購入において新たな可能性が生まれつつあります。
以上のように、将来的には新たな税制の改正が行われることで、より安価な中古物件への需要が高まることが予想されます。現在の不動産市場や社会情勢を考慮しながら、慎重に物件選びを進める必要があるでしょう。いずれにせよ、東京23区で住宅を購入するには注意が必要です。