医療革新と不妊治療
2024-12-17 08:45:22

EXORPHIA、NEDOの支援を受けて不妊治療の革新に挑む

EXORPHIAが不妊治療に新たな風を吹き込む



東京都千代田区に本社を置く株式会社EXORPHIAは、最近、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援事業」に選ばれました。この支援により、医療分野に革命をもたらすことを目指しています。

不妊治療の現状



現在、日本における不妊に悩むカップルは特に増えており、カップルの約4分の1が不妊症に該当しています。この深刻な社会問題に直面する中、体外受精(IVF)の成功率は年齢と共に低下し、40歳以上の女性ではますます厳しくなっています。40歳で成功率は10%、42歳ではさらに5%とされており、その原因は卵子の質や数に大きく依存しています。

このような背景を踏まえ、EXORPHIAは「体外受精の成功率を飛躍的に高めるEV(エクソソーム)含有培地の開発」に挑いでいます。このプロジェクトは今後1.5年間で進行し、最大で1.6億円の助成金が提供される予定です。

EVを利用した技術の革新



EXORPHIAが開発した培地は、エクソソームを豊富に含む特別な成分を使用しており、受精卵の発育を大きく促進することが期待されています。実際のマウス実験では、従来の培地に比べて胚盤胞到達率が3倍以上に向上したとの結果が出ています。この成果は、既に特許出願が行われており、医薬品グレードの製造プロセスも確立済みです。

研究の進捗と今後の展望



DTSU事業のSTSフェーズでは、臨床応用に向けた準備を進めつつ、実験動物や廃棄予定の余剰胚を用いて安全性や効果を検証します。この検証により、製品の信頼性を確立し、臨床応用へ向けた基盤を構築します。研究の進展は学会や論文を通じて広く発表し、世界的に不妊治療の新たな解決策を示していきます。

ターゲットとなる市場



本プロジェクトが焦点を当てるのは、日本国内で年間約50万周期、アメリカでは約39万周期が行われている体外受精市場です。不妊治療の需要が高まる中で、EXORPHIAの技術が医療機関や患者にもたらすポジティブな影響を目指しています。

EXORPHIAの理念



EXORPHIAは「エクソソームを利用した医療の革新」をミッションに掲げ、今後も不妊治療にとどまらず、肺防治薬や次世代のワクチン、さらに薬剤の送達技術など、様々な医療分野での応用を目指しています。現在、同社ではともに未来の医療を切り拓く優秀な研究者を求めています。

まとめ



技術革新による不妊治療への貢献は、カップルにとって希望の光となるでしょう。EXORPHIAの取り組みは、今後の医療における新たな可能性を示唆しており、多くの人々の健康課題解決に寄与することが期待されます。興味を持った方は、只今募集中の採用情報をチェックしてみてください。


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