伊藤忠記念財団が贈る50周年企画展示『未来につなぐ子どもの読書』
2025年の2月5日から3月2日までの期間、東京都港区にあるITOCHU SDGs STUDIOにて、公益財団法人伊藤忠記念財団の50周年を記念した企画展示『未来につなぐ子どもの読書』が開催されます。この展示では、設立以来の50年にわたる取り組みと、未来を見据えた子どもたちの読書環境への支援活動が紹介されます。
伊藤忠記念財団の誕生と成長
伊藤忠記念財団は1974年に設立されました。この財団は、青少年の健全育成を目的とし、設立の翌年からは「子ども文庫助成事業」を始め、以来多くの子どもたちの読書環境の充実に寄与してきました。1977年から2011年まで運営された東京小中学生センターや、最近の電子図書普及事業もその一部です。
「すべての子どもたちに読書の喜びを」というテーマのもと、財団は様々な支援を行い、特に障がいのある子どもたちに向けた取り組みも強化しています。特に、マルチメディアDAISY規格での児童書の電子化は、全国の特別支援学校に向けての重要な事業となっています。
展示の内容
展示では、伊藤忠記念財団の歴史を振り返るコーナーや、実際に児童書を読む体験ができる「子ども文庫」コーナーが設置されます。特に、展示会場では選りすぐりの550冊の児童書や絵本が展示され、自由に読めるスペースも設けられています。
さらに、障がい児向けのマルチメディアDAISY図書を体験できる「わいわい文庫」と呼ばれるコーナーも設けられており、参加者はPCやタブレットを通じて児童書を楽しむことができます。展示場内には、フォトスポットも用意されており、財団のキャラクターであるわいわいベアと一緒に撮影することもできます。
ワークショップの開催
また、展示期間中には多彩なワークショップも企画されています。
しゅわよみ! では手話による絵本の読み語りを体験できます。特定非営利活動法人しゅわえもんのスタッフによる講座で、親子で手話に触れる貴重な機会となります。
自分だけの「みーせーて絵本」をつくってみよう!では、著名な絵本作家を招いて、オリジナルの絵本作りを行います。
さわって楽しむ宇宙 というワークショップでは、宇宙の不思議を探る催しが用意されており、マルチメディアDAISY図書での読書体験も提供されます。
さらに、東京子ども図書館による昔話や物語のストーリーテリングも行われ、さまざまな世代が楽しめる内容となっています。
終わりに
この展示を通じて、現代の子どもたちやそれに関わる大人たちに「本を身近に感じる豊かさと楽しさ」が伝わることを願っています。読書が育む豊かな未来を共に考える貴重な機会となることでしょう。ぜひ、この機会をお見逃しなく!
展示の概要
- - 主催: 公益財団法人伊藤忠記念財団
- - 開催期間: 2025年2月5日(水)〜3月2日(日)
- - 会場: ITOCHU SDGs STUDIO GALLERY
- - 料金: 入場無料
詳細については公式ウェブサイトをご覧ください:
https://www.itc-zaidan.or.jp/50th.html