日立ソリューションズが生成AIを活用した脆弱性調査支援サービスを開始

デジタル製品のセキュリティを強化

株式会社日立ソリューションズは、2023年9月19日より、生成AIを活用した「脆弱性調査支援サービス」の提供を開始しました。このサービスは、デジタル製品におけるセキュリティリスクに対応するもので、特にEU市場でのサイバーセキュリティ規制に基づいた脆弱性の報告義務に役立つことを目的としています。

なぜ脆弱性調査支援が必要なのか

スマート家電やウェアラブルデバイスなど、さまざまなデジタル製品が急速に広まっています。しかし、それに伴いサイバー攻撃のリスクも増大しており、特にEU un 導入予定のサイバーレジリエンス法（CRA法）は、製品に見つかった脆弱性について迅速に報告することを企業に義務づけています。この法令により、24時間以内に重大なインシデントを報告する必要があり、企業は対応に苦慮しています。

「脆弱性調査支援サービス」の特長

新サービスでは、グローバルに公開される共通脆弱性識別子（CVE）をもとに、生成AIが脆弱性の概要や影響を受けない条件を明確に解説します。具体的には、「外部からアクセスされない」、「特定の機能を実装していない」といった条件を提示することで、企業が優先的に調査が必要な脆弱性を迅速に選別できるようになります。

さらに、日立ソリューションズは独自のセキュリティ設計ノウハウをもとに、信頼性の高い情報を基にしたレポートを生成し、企業にとっての負担軽減に貢献します。これは、特にセキュリティ人材の不足が叫ばれる現在の状況において、現場での作業効率を向上する重要な一手となるでしょう。