革新ドローン技術
2025-04-11 11:58:18

下水道点検を革新するドローン技術の実証実験成功

下水道点検を革新するドローン技術の実証実験



2025年3月28日、株式会社Liberawareと株式会社TKKワークスは、神戸市の協力のもと、下水道内での点検をサポートする小型ドローンの新しい通信方式による位置測定技術の実証実験を行いました。この実証実験は、特にGPS信号が届かない地下の環境でも、ドローンによる距離計測を可能にし、点検業務の精度を向上させることを目的としています。

背景と課題



近年、埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、下水管の内部調査の必要性が高まりました。この際、Liberawareが開発した狭小空間用ドローン「IBIS2」を使い、これまで調査が困難だった下水管の調査を実施しました。その結果、キャビンと思われる構造物を発見し、事故原因の調査を進めることができました。

このドローン技術の背後には、地下での実施を考慮した距離測定が求められており、具体的にはドローンの挿入地点からどのくらい離れた所に対象物があるのかを把握することが不可欠です。今回の実証実験では、新開発の通信モジュールを使用することで、この距離計測が可能であることが確認されました。

実証実験の概要



  • - 場所: 兵庫県神戸市内のトンネル
  • - 日時: 2025年3月28日
  • - 参加者: 株式会社Liberaware、株式会社TKKワークス、神戸市
  • - 使用機材: OMデジタルソリューションズが提供したOM SYSTEM OM-1 Mark IIやM.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mmなどのカメラが使用され、ドローンの飛行中の映像を取得しました。

この実証実験では、「IBIS2」が実際に飛行し、下水道管内の距離を測定しました。この新たな技術により、点検の際にドローンが特定の位置にいる際、対象物との距離をリアルタイムで把握できることから、従来の下水道点検技術と比較して、より詳細な情報を得ることができるとともに、業務の効率化にも繋がることが期待されています。

今後の展開



この実証実験の成果を踏まえ、LiberawareはIBISへの応用を進め、下水道点検の現場での実用化を目指します。今後も、インフラ点検や災害対応の現場での技術活用を進めるとともに、各自治体や関連機関との連携を強化し、技術のアップデートを継続していく考えです。

株式会社Liberawareについて



Liberawareは「誰もが安全な社会を作る」というミッションのもと、特に狭小空間や危険な環境下での点検・計測に特化した技術を提供しています。2016年の設立以来、ドローンを用いたインフラの調査やデジタルツイン技術の開発に取り組んでおり、目に見えないリスクの可視化を進め、人々の安全に寄与することを目指しています。

詳細情報は公式ウェブサイト(https://liberaware.co.jp/)をご覧ください。

この新技術が下水道点検だけでなく、他のインフラ点検の分野にも広がることが、今から楽しみです。


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