観光業界の未来を探る「世界観光レジリエンスの日」
2024年2月17日、観光業界が持続可能な未来を歩んでいくための重要なイベント「世界観光レジリエンスの日」が開催されました。この日、グリーンキーを新しく取得した米マリオット・インターナショナル系列の7つの宿泊施設が、認証機関や専門家とともにその成果を発表しました。
開催の意義と目的
このイベントは、観光業界のレジリエンス、即ち回復力を強化することを目的としています。持続可能な観光の促進が求められる現代において、観光業界はSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することが期待されています。
業界の組織や企業はそれぞれの取り組みや知識を共有し、さらなる連携や協働を模索する場となりました。2030年に目指すべき社会の姿を共有し、様々なアクションを通じて持続可能な社会の実現に寄与するための意識を高めることが目的とされています。
当日のプログラム
第1部:グリーンキーとサステナビリティ
この部では、まずインバウンド観光の発展と共に、ますます重要視されているグリーンキーについての国際的な動向が紹介されました。国内の取り組みや成功事例も発表され、参加者の関心を引きました。特に、以下の宿泊施設からの実践的な取り組みが光りました:
- - シェラトン鹿児島
- - ザ・リッツ・カールトン大阪
- - メズム東京、オートグラフコレクション
- - ウェスティンホテル東京
- - W OSAKA
- - シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
- - アロフト東京銀座
各施設の取り組み事例発表では、より持続可能な観光に向けた具体的な活動が語られ、会場は大いに盛り上がりました。
第2部:国際認証の活用とサステナビリティの推進
このセッションでは、観光業界以外のサステナビリティの取り組みに関するパネルディスカッションが行われました。一般社団法人日本サステナブル・ラベル協会やグローバルスタンダードについての専門家たちが登壇し、観光産業におけるレジリエンスや教育面での重要性について意見を交わしました。
第3部:グリーンキー授賞式
そして、クライマックスとして、グリーンキーを新しく取得した7つの宿泊施設の授賞式が行われました。この日、初めてグリーンキーを取得したシェラトン鹿児島をはじめ、参加した全ての施設が新たなステージへと進むことを祝いました。特に、根浜海岸観光施設や東京エディションも、その取り組みを通じて未来への期待を高めました。
持続可能な観光を実現へ
このように、業界の枠を超えた情報共有や連携が促進され、持続可能な開発への意識が高まりました。グリーンキーとは、国際的なエコラベルであり、宿泊施設が環境に配慮した運営をしている証です。日本国内でも、グリーンキーの取得を目指す宿泊施設が増加し、観光業界全体が持続可能な未来に向けて進んでいるのです。
今後の観光業界におけるサステナビリティ推進の動きが、より広まることを期待しています。