2025年新入社員が描く理想の社会人像とは?「支える人」の期待
2025年4月に新たな社会人と なる新入社員たちが抱く理想の社会人像や職場文化について、ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所の実施した調査結果を元に考察します。デジタルネイティブ世代の新入社員たちは、どのような価値観を持っているのでしょうか。
調査概要
調査期間は2025年の1月21日から3月7日。273人の新入社員を対象に、理想の社会人像、職場文化、キャリアに関する意識を尋ねました。
理想の社会人像は「助ける人」
調査の結果、「理想の社会人像」として「助ける人(周囲に寄り添い、支援を惜しまない)」との回答が31.9%と最も多く、その他には「達成する人(成功を追求する)」が15.0%、また「誠実な人(信頼される行動を取る)」が13.2%となりました。この結果は、多くの新入社員が協力やコミュニケーションを重視し、周囲と共に成長することを期待していることを示唆しています。
「助ける人」を選んだ理由として、以下の声が多く寄せられました。
- - 「周囲への配慮が重要だと思う」
- - 「他者をサポートすることがモチベーションに繋がる」
- - 「チームの成長に寄与するため」
このように、新入社員たちは助け合いや協力を通じて会社の成長を促進したいと考えているようです。
理想の職場文化は「チームワーク重視」
職場文化に関しては、69.6%の新入社員が「互いに協力し合う文化を重視する」と回答。これに続いて、多様な考え方を尊重する文化が39.2%、自己成長支援の文化が37.4%という結果でした。この調査から、若手社員が活気に満ちた環境で自分らしく働き、意見交換を大切にしていることがわかります。
「互いに協力し合う文化」を選んだ理由として、次の意見が挙げられました。
- - 「協力が成長やスキルアップに繋がると考えている」
- - 「活気のある職場環境が理想」
今後のキャリア決定は未定の新入社員
就業後の将来的な役割については、47.3%の新入社員が「今後決めていきたい」と回答。専門性を求める層やマネジメントに興味を持つ層もそれぞれ約2割以上存在しており、個々のキャリアビジョンを持ちながらも、実際の業務経験を通じて自分の適性を見極めたいと考えているようです。
支援を必要とする要素は「相談機会」
新入社員が企業に求めるキャリア形成の支援について尋ねたところ、最も多い回答は「上司に相談できる機会」で40.7%を占めました。新入社員はフィードバックを受けることで、今後のキャリアを考える際に重要だと感じています。この点からも、コミュニケーションの重要性が伺えます。
まとめ
2025年の新入社員たちが描く理想の社会人像は「助ける人」であり、職場文化は「チームワークを重視する文化」が求められています。彼らが社会人として成長するためには、企業側の適切な支援が不可欠です。コミュニケーションを活発化し、助け合う文化の醸成が、新入社員の活躍を支える鍵となるでしょう。