長野・松本で開催されたSNS活用術セミナーの詳細レポート

SNS活用術セミナーの詳細レポート

2025年11月4日、長野県松本市にて開催された「売上と採用を伸ばすSNS活用術セミナー」についてご紹介します。このセミナーは、オンラインアウトソーシングサービス「HELP YOU」を運営する株式会社ニットが主催し、中小企業の経営者や広報・人事担当者が集まりました。

松本発のセミナー

セミナー当日は、16名が参加し、自社に役立つ具体的な施策や情報を持ち帰ることを目的に、SNSを活用した採用と販促に関する実践的なノウハウが講義されました。特に、SNSの市場が拡大する中で、競争が激化している今、如何に認知度やファンを増やすかが重要なテーマとなりました。

PRの本質的な変化

講演では、従来のPR戦略から「価値を届ける」という新しいスタイルへの移行が強調されました。自社の理念や活動内容を根本から整理し、各要素（根・幹・枝・葉・実）を一貫性を持って発信することで、ビジネスの成長が促進されることが解説されました。特に、「ファン化」の重要性が強調され、顧客を単なる購入者から、自社のファンへと育てることが重要だとされています。

SNSを通じた採用の重要性

セミナーでは、採用広報の継続的な取り組みが成功の鍵であると指摘されました。求職者の旅路（未認知から応募、入社まで）に沿ったアプローチが必要であり、短期的な施策ではなく、長期視点での取り組みが求められます。社員全員が自発的に会社の魅力を発信できる環境の構築が理想であり、そのためには全員PRの体制が鍵とされています。

また、特にBtoB企業においては、自社の個人アカウントを用いた信頼度の向上がビジネスの成功に寄与すると説明されました。社員の顔や名前を出し、企業の文化を発信することは信頼を構築し、結果的に採用へと繋がります。

売上を押し上げるSNS活用

さらに、SNSが「第2のサイト」として機能することを踏まえ、ユーザー生成コンテンツ（UGC）の重要性も語られました。商品告知に留まらず、社会的な課題に寄り添った情報発信が重要であり、ブランド価値向上のためには社会の主要な視点を変えることが求められています。

各SNSの特性と使い道

SNSを活用する際の目的は「告知」ではなく「共感の獲得」であるとし、それぞれのプラットフォームに特徴があるため、使い分けが重要です。社内の風景や社員の姿などを発信することで、企業文化が伝わり、これが採用や営業活動にも影響を与えるとの見解も示されました。

実践ワークショップ

最後には実践型のワークショップが行われ、参加者は自社のSNS戦略を考える機会が設けられました。このワークショップでは、「投稿内容」「アカウントのブランディング」などを議題に、実績を生むための具体的な施策を考えました。これにより、SNSを単なる情報発信の場から、戦略的なPRツールへと変化させる方法を体験しました。