N響×NTT東日本音楽教育プログラムが宮城で始動
音楽はコミュニケーションの手段であり、心豊かな社会の実現に向けた大切な要素です。この理念のもと、
1985年から180回ものコンサートを実現してきたNTT東日本とNHK交響楽団(N響)は、昨年度から中高生に向けた音楽教育プログラムを開始しました。今年度は、宮城県として富谷高等学校と仙台第一高等学校を対象に、音楽の楽しさを体験できる機会を提供します。
音楽教育プログラムの概要
音楽教育プログラムは、以下の三つのステップで構成されています。
1. リハーサル見学(実施済み)
2025年8月22日に開催されたリハーサル見学では、参加した生徒たちがN響の演奏を耳にしながら、マルチアングルで演奏の様子を楽しむことができました。特に注目されたのが、音楽の聴きどころを説明するために用意されたオープンイヤー型のイヤホン「nwm「耳スピ」」です。この技術により、生徒たちは演奏を楽しむ一方で、楽曲の解説を通して理解を深める機会を得ることができました。
リハーサル見学の特徴として、指揮者や演奏者によるアプローチの違いを体験できる「マルチアングル配信」が挙げられます。生徒たちはタブレット端末を使用して、3つの異なるアングルから演奏を見ることができ、普段は見ることのできない角度からの視界が音楽体験をよりパーソナライズさせてくれました。
2. 出張レッスン(今後実施予定)
次に予定されている出張レッスンでは、N響のメンバーが学校を訪問し、各生徒の演奏技術を指導します。このレッスンでは、楽器ごとのパートレッスンや、部活動全体の合奏レッスンが行われ、生徒たちはまず個人の技術向上を図り、その後に合奏を通じて協調性を育むことが求められます。
例えば、宮城県富谷高等学校では9月8日に、N響の第1ヴァイオリン次席奏者やヴィオラ首席代行奏者が指導を行い、演奏に対する理解を深める機会を提供します。
3. オンラインレビュー(今後実施予定)
生徒たちが自身の演奏に対してN響メンバーからのフィードバックを受けるオンラインレビューも計画されており、生徒が自己研鑽のための再学習を行うための重要な機会です。2025年秋頃に実施予定です。
目指す未来
今回の取り組みを通じて、音楽教育の成果を踏まえ、他地域への展開や新技術による音楽体験の創出、地域活性化への貢献をさらなる目標として掲げ、音楽を通じて広がる新しい可能性に挑戦します。音楽との出会いや触れ合いを通じ、感動と成長をともに実感しましょう。今後のプログラムにご期待ください。