2025年、協同組合の可能性を見つめる
あけましておめでとうございます。2025年が実り多き年となることを願っています。今年は国連により2回目の「国際協同組合年」として位置付けられ、協同組合が果たすべき役割が再度問われます。異例の日本におけるこの国際年の設定は、協同組合への期待の高まりを示しています。国際的な課題に目を向ける中、平和や人権、環境問題への取り組みが求められています。
積み重なった問題に取り組む
2025年という節目の年は、先の大戦終結から80年を迎える年でもあります。昨年のノーベル平和賞受賞に関するニュースや、ウクライナ侵攻、パレスチナ問題等の背景には、私たちが直面している不安や脅威があります。また、自然災害も続いており、特に能登半島地震では、私たちの仲間であるパルシステムグループが17万人から寄せられた募金で支援活動を展開しました。これは、地域コミュニティにおける助け合いの重要性を象徴しています。
経済と環境の課題
近年、為替の急変動や自然災害の影響により、私たちの生活は物価高騰の影響を受けています。農業、水産業への影響も深刻化しており、気候変動対策やプラスチック削減といった環境問題にも真摯に向き合う必要があります。また、貧困やジェンダーといった人権問題も、次世代に先送りすることなく解決に向けたアプローチが求められる時代です。
協同組合の重要性
これらの課題解決には、単なる政府の介入や利益を追求する市場原理では不十分であることは明白です。人と人が結びつき、困難に直面する個人の立場や状況を理解し、尊重しながら助け合う協同組合の力が必要です。協同組合こそが、持続可能な社会を実現するための鍵となります。
未来への一歩
パルシステムグループは、「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」という理念のもと、事業と活動の両輪を駆使して持続可能な資源循環型社会を目指しております。その実現には、皆さまとの信頼関係が不可欠です。引き続き、協力して地域や社会が求める支援を進め、安心して暮らせる社会を築いていきましょう。
今年も多くの方からのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。共により良い未来を創造していきましょう。今後とも、お力添えをさらにお願いいたします。
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6
理事長:大信政一
会員・統一事業システム利用会員総事業高:2,541億円
組合員総数:173.5万人(2024年3月末現在)
パルシステム公式サイト
新たな年に向けて、私たちの協同の力で課題を乗り越え、より良い社会実現に向けて進んでいきましょう。