入れ歯に関する意識調査から見えた高齢社会のリアルとは
株式会社フィールトラスト、日本ゼトック株式会社、株式会社エンタケア研究所の3社は、
入れ歯に関する本人および家族の意識調査を共同で実施しました。高齢化が進む日本において、入れ歯の重要性が改めて浮き彫りになってきています。
調査の背景
フィールトラストは、デジタル技術を活用して次世代型入れ歯「デジタルデンチャー」を普及することに注力しています。超高齢社会における歯科医療の重要性を再考する中で、調査結果を基にした新たなサービス開発に繋げることを目的としました。調査は、2025年2月に実施され、対象者は800人。インターネットを利用した方法で進められました。
調査結果のハイライト
家族の悩みを浮き彫りに
調査によると、入れ歯に悩む家族の内訳は「母(義母)」が63%、「父(義父)」が43%で、特に母親層の悩みが際立ちます。家族の視点から見ると、特に以下のような困難が報告されました:
- - 合わなくなってきた(133件)
- - 食事中に食べにくさ・違和感(118件)
- - 隙間にゴミが入る(97件)
- - ズレやすい、グラグラする(90件)
- - 入れ歯による歯茎の痛み(69件)
本人の心理的課題
入れ歯ユーザー本人は、「老いた実感」や「歯がない不安」といった心理的な側面にも悩まされています。実用面では、「隙間にゴミが入る」「洗浄が面倒」「食事中の違和感」が上位に挙げられ、心理面に加えて実用性の課題が明らかとなりました。
費用に対する意識
費用に関しては「保険適用の部分入れ歯」について79%が5万円未満と回答。一方で自費診療では「10~20万円」が29%と高価格帯の意識が感じられます。また「理想の価格」としても67%が5万円未満を望んでいることが分かりました。
企業の取り組み
フィールトラストの代表取締役、野田真一氏は、入れ歯は単なる器具ではなく「食事を楽しむこと」「誰かと笑い合うこと」「自分らしく生きること」に直結する重要な存在であると強調しています。調査結果から見える高齢社会の現実を受け、もっと安心して使える入れ歯の提供を目指しています。
同様に、日本ゼトックの佐藤慎也氏は、高齢者の口腔環境を整えるための入れ歯の意義を再認識したと報告。入れ歯は噛む機能を補完するだけでなく、食事や会話の質向上にも寄与すると述べています。
今後の展開
調査の結果から、不満や悩みは「フィット感」「清潔さ」「心理的な負担」に多岐にわたり、改善の余地があることが明らかになりました。フィールトラストなど3社は、高齢者とその家族のQOL向上を目指した製品開発や情報提供に取り組む意向です。
次世代型入れ歯「CLOUD-FIT」
2025年4月から提供される予定の「CLOUD-FIT」は、フィット感や見た目に優れ、79,800円(税込)から入手可能です。従来の入れ歯に見られる課題を解消し、自然な装着感を実現する新しい選択肢となります。
CLOUD-FITの特徴
- - 低価格: 従来型の約半額(79,800円~)
- - 高いフィット感: 噛み心地の向上
- - 自然な見た目: 金属パーツがなく目立たない
入れ歯の使用に抵抗を感じている方からも、「装着がラクで自然な見た目」との声が多く寄せられています。感想として、「食事が楽しくなった」との意見もあり、CLOUD-FITは新たな日常を提供することでしょう。
詳しい情報は、
こちらをご覧ください。
企業情報
フィールトラストや日本ゼトック、エンタケア研究所それぞれが高齢者に対する健康支援を目的に、引き続き高機能な製品の開発に努めていくとのことです。今後もたくさんの高齢者が安心して日常生活を送れるよう、各社の取り組みに期待が寄せられます。