ランディックスが掲げる新しい成長戦略と企業価値向上のビジョン

ランディックスは最近、力強い成長を目指す第２次中期経営計画（2026年3月期から2028年3月期まで）を発表しました。その中では、「トッププレイヤーTOKYO」というグループビジョンを掲げ、富裕層に向けたデータ活用を進める「ストック転換」戦略を軸に、安定的かつ持続的な成長を実現することを目指します。

成長の鍵は数値目標にあり

ランディックスは、上場から5年間で年平均20.1%の売上高成長を達成し、売上と利益を2.5倍に成長させました。これを基に、2028年までに売上高350億円、経常利益率10%を必達目標とし、堅実な成長を進めていく計画です。これまでの成長パターンから計画を立て、過去にあった下方修正の反省を踏まえて、実現可能な目標には自信を持っています。

高い評価を目指すPER

中期計画発表後、個人投資家からはPER15倍の目標が高すぎるとの意見も寄せられていますが、当社の成長性を考慮すれば妥当な期待値だと考えています。PERを引き上げるために、株価をEPSの年20%成長を基盤に、大幅に向上させる戦略を持っています。

企業価値向上への３つの視点

1. キャピタルゲイン: 現在のPERを6.5倍から15倍に引き上げることで、成長期待を反映させます。不動産業界では低いPERが一般的ですが、高成長やストックビジネスを持つ企業は比較的高いPERがついています。従って、当社は安定した成長とストック性を背景にPER向上を目指します。

2. インカムゲイン: 当社は株主還元を強化しています。累進配当と中間配当を導入し、株主優待の回数を増やし、四半期ごとの還元を行うことで、株主様にとっての魅力を高めています。

3. ROE（自己資本利益率）: 15%以上のROEを目指し、経常利益率10%の実現に伴う当期純利益率の向上を図ります。高い自己資本比率も特徴で、業務の安全性を保ちながら、不動産事業の安定した成長に寄与することが可能です。

ストック収益の強化戦略

富裕層向けのクロスセル戦略と、25年間にわたって蓄積した顧客データに基づく新たなビジネスモデルは、さらなるスマートな不動産取引を実現します。紹介やリピートによる収益は過去20%を超え、この強みを活かしながら新規顧客の獲得にも力を入れていきます。そして、安定的な顧客基盤を維持しながら事業の成長を図ります。

人材育成と競争優位性

若手の積極採用を続け、社員一人当たりの営業利益向上を目指します。データ活用を通じた顧客ニーズへの的確なアプローチと、良質な独占物件の取り扱いが競争優位につながります。また、全体の営業利益を高めることで、企業全体の成長力を維持するとともに、顧客満足度を向上させていきます。

目指す未来

今後の3年間で当社は、PER15倍に到達することを目指しています。そのために、成長性に基づくEPSの成長、株主還元の強化、そしてIR活動の充実に努め、株価や流動性を向上させていく計画です。ランディックスは、自信をもって提示したこの成長戦略を実現し、明るい未来を築いていきます。引き続き、今後の成長にご期待ください。