トリナ・ソーラー、次世代太陽光発電で国際的な特許リーダーに

トリナ・ソーラーが世界一の特許を獲得

近年、再生可能エネルギーが注目される中、トリナ・ソーラー（Trina Solar Co., Ltd.）がとんでもない成果を上げました。同社は、世界的な知的財産情報サービス機関IPRdailyが発表した「ペロブスカイト太陽電池セル発明特許ランキング」において、出願件数481件で堂々の世界第1位を獲得しました。他に類を見ない研究開発を行っている中国企業で、特許出願の数が第2位の企業に比べ約40%も差をつけているという点が特筆すべきところです。

また、同社は世代にわたる太陽光発電の技術革新を示すように、他の特許ランキングでも第二位を獲得しました。これは、ペロブスカイトとシリコンのタンデム電池セル技術といった、主流のPV技術の進化に寄与する重要な実績です。

ペロブスカイト太陽電池とは？

ペロブスカイト太陽電池は、その効率の高さ、低コスト、さまざまな適用性で知られています。これにより、次世代の太陽光発電技術として注目されています。トリナ・ソーラーは2014年からこの分野への研究開発に力を入れており、復旦大学との共同国家重点実験室の設立や、産業革新センターの設立を通じて、技術の発展を促進しています。

大型ペロブスカイトセルの進化

さらに、同社はペロブスカイトシリコンタンデム電池セルの性能向上でも先駆者的な役割を果たしています。特に、2024年には小面積セルで34.2%の変換効率という新記録を樹立し、2025年には大型セルでの31.1%を達成しました。このような成果は、実用化を見据えた大きな一歩であり、世界のエネルギー市場に革命をもたらすかもしれません。

今年3月、トリナ・ソーラーは新たに出力808Wのペロブスカイトシリコンタンデムモジュールを発表し、量産モジュールの800W超を達成した最初の会社として名を刻みました。この成果は、業界全体の技術革新の促進に寄与すると期待されています。

知的財産戦略の重要性

トリナ・ソーラーは、独占ライセンスを持つOxford PV社との提携により、かなりの権利を掌握しています。これにより、研究開発から製造、販売まで、包括的に事業を拡大しつつ、次世代の太陽光発電製品を市場に提供する能力を高めています。これが同社の競争力の源泉でもあります。

持続可能な未来へ

トリナ・ソーラーは、今後も技術的な革新や知的財産戦略の強化を進めていく方針です。「すべての人に太陽光エネルギーを」という理念のもと、持続可能な社会の実現に向けた努力を続けていきます。クリーンエネルギーの推進は、企業だけでなく、私たち全員に課せられた責任です。

日本国内での活動も活発で、2010年にトリナ・ソーラー・ジャパンを設立し、国内需要に応えた製品展開を行っています。商業的なパートナーとの連携も重要視しており、さまざまな実績を上げてきました。

トリナ・ソーラーの未来に、これからも目が離せません。