水道機工、革新的PFAS処理技術を広島水道展で展示へ

水道機工、革新的PFAS処理技術を広島水道展で展示

水道機工株式会社は、2025年10月に開催される「2025広島水道展」で、同社の最新のPFAS処理技術である「鉱物系吸着剤 Fluoro Sorb」を展示することを発表しました。この展示は、国内水道業界への本格導入を目指した実証実験の一環でもあります。

PFAS問題の深刻さ

PFASは、水や油をはじく特性を持ち、日常的な製品に広く使用されています。しかし、その残留性の高さから世界的な環境問題として深刻な影響を及ぼしています。日本では2026年度からは水道水中のPFAS濃度について厳格な水質基準の策定が計画されており、早急な対応が求められています。

優れた特性を持つFluoro Sorb

水道機工が市場に展開しようとしているFluoro Sorbは、他の一般的なPFAS処理技術、すなわち「イオン交換樹脂」と「活性炭吸着剤」と比較しても優れた特長があります。Fluoro Sorbは、水中の様々な物質の影響を受けにくく、効率的にPFASを吸着する能力を持っています。そのため、高い除去性能を発揮します。また、充填容量が豊富なため、交換の頻度を減少させることができ、コストも削減することが可能です。この技術は、すでに欧米での導入事例があり、その有効性が証明されています。

水道機工は、今後「活性炭吸着剤」と「イオン交換樹脂」に加え、この鉱物系吸着剤を用いた最適な処理方法を提供する予定です。

水道展での展示内容

「2025広島水道展」では、PFAS処理技術に関連する製品だけでなく、災害状況下に対応する「スイオーセルフオートバルブ」や、特に濁度が高い水に対応可能な「ハイブリッドラビリンス」なども紹介されます。また、水道機工の緊急対応チーム「EWAT」や、災害支援に関する取り組みについても展示する予定です。この機会にぜひ当社ブースにお立ち寄りください。