プロポリスとがん研究
2025-12-04 10:31:00

ブラジル産グリーンプロポリスががん幹細胞に与える影響とは?

ブラジル産グリーンプロポリスががん幹細胞に与える影響とは?



これまでの研究から、がんは日本人における主要な死因の一つであり、罹患者数は年々増加しています。特に、がんの進行において重要な役割を果たすとされるのが「がん幹細胞」です。今回は、岡山理科大学と株式会社山田養蜂場の共同研究で明らかになった、ブラジル産グリーンプロポリスのがん幹細胞性を低下させる効果についてお伝えします。

研究の背景と重要性


2021年に厚生労働省が発表したデータによると、日本におけるがんの罹害数は約99万人にも上り、今や生涯において2人に1人ががんを患う時代となっています。がん幹細胞はがん形成の中心的な役割を担い、自己増殖能が高く、抗がん剤への耐性を持っています。

このため、がん幹細胞を標的にした研究が進められています。山田養蜂場は、地域連携の姿勢から岡山理科大学と協力し、ミツバチ産品であるプロポリスの抗がん効果を探求してきました。その結果、ブラジル産グリーンプロポリスががん幹細胞性を低下させる可能性が証明されました。

プロポリスの効果と研究結果


1. コロニー形成能の低下


研究では、大腸がん細胞株から得られたがん幹細胞にプロポリスを添加したところ、コロニー形成能が大幅に低下することが確認されました。この結果は、プロポリスががん幹細胞の増殖を抑制する作用を持つことを示しています。

2. がん幹細胞マーカーの減少


さらに、プロポリスを添加したがん幹細胞のサンプルでは、がん幹細胞マーカーが有意に減少しました。これは、プロポリスががん幹細胞の数自体を減少させる可能性が高いことを示しています。

これにより、ブラジル産のグリーンプロポリスは、がんの進行を抑制する新たな手段になるかもしれません。

まとめと今後の展望


今回の研究成果は、2025年9月に開催される第84回日本癌学会学術総会で発表されます。今後も、プロポリスやローヤルゼリーなどのミツバチ産品に関する研究を推進し、予防医学の観点から健康寿命の延伸に寄与していく方針です。

このような研究を通じて、がんの治療や予防に向けた新たな道が開かれることを期待しています。岡山理科大学と山田養蜂場の連携は、地域の健康を支える重要な取り組みとなるでしょう。


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