木ぐるみHB拡販
2025-11-26 13:46:36

住友林業、木被覆鉄骨部材「木ぐるみHB」を拡販開始

新しい木被覆鉄骨部材「木ぐるみHB」の誕生



住友林業がこのたび、革新的な木被覆鉄骨部材「木ぐるみHB」の製造・販売を開始しました。
この部材は、同社が独自に開発したもので、鉄骨部材を木材で被覆することで、環境負荷を軽減しながら中大規模建築物での木質化を推進することを目的としています。特に、 collab (共同開発)をした3社とのライセンス契約によって、より多くの建築プロジェクトでの利用が可能となります。

「木ぐるみHB」の特徴



この木被覆鉄骨部材は、1時間耐火の国土交通大臣認定を取得しており、I字形状の構造を持っています。これにより、現場での施工性が向上し、製造コストを約20%削減することに成功しました。特に、被覆パーツをL字からI字に変更したことによる、施工性の向上と運搬性の向上が成果として挙げられます。
また、木材のみの被覆構造により、温室効果ガス(GHG)の排出量を削減し、持続可能な開発に寄与します。

ライセンス契約の意義



今回の契約は、集成材メーカーである齋藤木材工業、志田材木店、藤寿産業と締結されました。これにより、住友林業が設計・施工に関与しないプロジェクトでも、「木ぐるみHB」を使用した建築物の設計が可能となります。また、この部材はオフィスや教育施設などの中大規模建築物での使用が期待されており、木材利用の拡大と持続可能な資源循環の促進を目指しています。

環境への配慮



「木ぐるみHB」の最大の特長は、環境への配慮を充実させている点です。L字形状の部材は、燃え止まり性能を高めるためにカラマツとスギの二層構造を採用しています。これにより、木材だけで耐火性能が実現され、従来の無機材料を併用する必要が無くなりました。
この設計により、木材の炭素固定も促進され、環境負荷の問題を考慮した建材として評価されています。

今後の展望



住友林業グループは、最先端技術で「木を軸にした事業」を展開しており、2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」に向けて、国際的にも環境持続可能性を追求しています。
今後も、「木ぐるみHB」のさらなる普及と木造建築の推進を進め、持続可能な社会の実現に貢献する所存です。

【問い合わせ先】
冒頭で触れた3社へは、次のようにお問合せください。
  • - 齋藤木材工業株式会社: 0268-68-3811
  • - 株式会社志田材木店: 0258-24-0511
  • - 藤寿産業株式会社: 024-944-7550

新たな建築資材としての可能性を秘めた「木ぐるみHB」の活躍から、目が離せません。

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