早稲田大学が生成AIを活用した商品企画授業を開始
早稲田大学大学院経営管理研究科、通称早稲田大学ビジネススクールで、革新的な商品企画を目的とした授業「マーケティングと社会価値創造」が開始されました。この授業では、生成AIを活用し、商品企画のプロセスを実践的に学ぶことができます。特に注目すべきは、株式会社プラグが提供するAIサービス『CrepoパッケージデザインAI』を活用する点です。
生成AIの活用方法
今回の授業では、生成AI技術がどのように商品企画に役立つのかを具体的に探ります。ニーズの探索から始まり、コンセプトの開発、商品デザイン、さらにはビジュアルイメージの制作まで、学生たちは実習を通じてアカデミックな理論と実績のあるテクノロジーを組み合わせていきます。
授業内容の詳細
「マーケティングと社会価値創造」では、講義や事例研究、そしてグループワークから成るカリキュラムが特徴です。学生たちは、まずマーケティングの観点から社会課題を解決し、新しい市場を創出するために必要な理論やフレームワークを学んでいきます。その後、実際のグループワークでは、ChatGPTとCrepoを駆使して商品企画の実践を行います。
3つの授業目標
1. マーケティング視点から社会課題を解決し、競争しない新市場を創出するための理論を学ぶ。
2. 生成AIを用いたイノベーションを体験し、テクノロジーとその利用者との新たな関係を理解する。
3. 組織内外のステークホルダーと協力しながら、未経験の領域で価値を共創する力を養う。
講師紹介
今回は、早稲田大学ビジネススクールの講師陣には、株式会社プラグの代表取締役社長、小川亮が名を連ねています。小川は、キッコーマンでのキャリアを経て、経営管理の博士号を取得し、AIとデザイン、マーケティング・リサーチの分野で多彩な経験を有しています。特に、生成AIと知的財産権についての議論にも参画しており、実務に即した教育を展開しています。
CrepoパッケージデザインAIの魅力
授業内で使用される『CrepoパッケージデザインAI』は、デザインとAIを融合させることで、商品企画の支援を行う革新的なツールです。このツールを用いることで、コンセプト出しやパッケージデザイン、キービジュアルの生成、さらにはネーミングやキャッチコピー作成までが可能になります。様々な生成AIツールの選択肢もあり、自社のイメージに合わせた独自のデザインを簡単に作成できます。
また、デザイン評価機能も充実しており、実際の消費者データをもとに、作品の評判や好みをリアルタイムで予測することができます。このように、複数の企業で導入され、数々の賞を受賞している実績を持つシステムです。
未来に向けた教育
早稲田大学ビジネススクールにおける生成AIを取り入れた授業は、商品の企画・デザインのあり方を根本から見直す機会を提供しています。デジタル技術の利活用や、新たなマーケティング戦略の探索は、今後のビジネスシーンにおいてますます重要になるでしょう。
この授業は、学生に対して先端に位置する知識を提供し、未来のビジネスをリードする人材を育成する一環として、大いに期待されています。