50歳以上の女性が選ぶ「もしもの時に持ち出さないと決めているもの」
日本で50代以上の女性からのインサイトを得るために実施された「50歳からのハルメク世代に聞くなんでもランキング」。この調査では、財布・スマホ以外で「もしもの時に持ち出す」と決めているもののランキングが明らかになりました。
この調査は、ハルメク 生きかた上手研究所が行ったもので、事前調査として429名、本調査に493名の女性の意見を集約し、様々なアイテムについて評価を得ています。
調査の結果
アナリストにとって、実用性と心情が交錯するこの調査結果は興味深いものです。まず注目すべきは、1位にランクインした「ペット」です。「大切にしている・愛しているものだから」という理由が最も多く、続いて「家族に関係するものだから」「お金では買えないものだから」という意見もありました。
2位に選ばれたのは「家の鍵・車のキー」。年齢層が60代以上の方からの支持を集め、このアイテムを選んだ理由で多かったのは「必要だから・ないと困るから」、その次に「安心できるから」という実用面の理由です。
3位には「通帳・印鑑・カード」が入りました。この選択肢も70代以上の支持が特に見られるものと言え、やはり生活の基盤となるものであり「必要だから・ないと困る」と多くの方が感じているようです。
もしもの時の選択が反映するもの
この調査から分かることは、個人が持ち出すものに込められた思いです。「もしもの時」とは言え、選ばれたアイテムの裏には、その人がどのように生きてきたかが凝縮されています。
多くの方が挙げたペットに関するコメントは特に心に響きます。「家族だから」「一緒に過ごしてきた時間が長いから」といった意見が並び、ペットは実生活における愛情や絆の象徴であることを示しています。
さらに家庭の鍵や通帳は、物理的な必要性に直結しているため、特に高齢者世代から重視されている点が見受けられます。
生活に根ざした実用性
調査結果を見ていると、世代ごとの意識の違いも浮かび上がります。50代の回答には「水や飲料」「眼鏡やコンタクトレンズ」が多く、生活インフラを重視する傾向が見られます。一方60代以上の方は、物理的な資産を揃えておくことを選ぶ人が多いことから、20年以上の生活経験から生まれた価値観が影響していると言えるでしょう。
実用面と心の支え、この2つが問いかけるのは、各々の人生における選択です。もしもの時に持ち出すべきものは、その人自身のストーリーを物語っていると言えるでしょう。
まとめ:選択肢に隠された意義
非常時に何を選ぶかはその人の生き方を反映し、選択の背後にある思いに思いを馳せることができる貴重な情報です。心の支えを忘れない彼女たちの姿は、私たちに大切なことを教えてくれます。
さらに、本企画は「ハルメク」によって実施されており、50代からの女性に向けた多様な情報も提供されています。各世代の価値観や選択肢に触れ、今後の生活でも役立てていただきたいと思います。