アセットマネジメントOne調査結果:投信保有者はどう行動したのか
アセットマネジメントOne株式会社が2025年4月に実施したアンケート調査によると、投資信託を保有する投資者の63.1%が、「何もしない」という判断を下したことが明らかになりました。この調査は、米トランプ政権による関税政策の影響で急落した市場における投資家の行動を探る目的で行われました。
調査背景
2025年4月、米国のトランプ政権は新たな相互関税政策を発表し、これが世界の金融市場に大きな影響を及ぼしました。不安定な市場環境の中で、投信保有者がどのように対応したかを把握するため、アセットマネジメントOneはウェブサイト訪問者と基準価額配信メール受信者を対象に調査を実施しました。501名からの回答が集まりました。
主要な調査結果
1. 大多数の投資家「何もしない」
投資行動に関する質問に対し、63.1%の投資家が「何もしていない」と回答しました。一方で、ファンドを売却したと回答したのはわずか5.4%でした。この結果は、短期的な相場変動に振り回されず、長期的な視点を保つ投資家が多いことを示しています。
2. 年代別の傾向
調査結果は年代によって特徴が見られました。70代以上では、およそ80%が取引を行わないと答えており、一方で、若年層、特に40代から60代では「買い増し」や新規ファンド購入が目立ちました。年代が下がるにつれ、新しい投資への関心が高まっています。
3. 投資家の冷静な判断理由
「何もしていない」という選択の理由としては、「長期資産運用が目的」や「相場は変動するものだから」といったコメントが多く見受けられました。さらに、積極的に投資行動を取った層からは、「基準価額下落を取得単価を下げるチャンスと捉えた」や「割安商品の購入でリスクを分散」といった戦略的な発言が寄せられました。
4. 注目されるアセットクラス
2025年4月現在、特に注目を集めているのは米国株式(34.3%)、グローバル株式(19.4%)、金(18.0%)となっており、年代別の動向を見ると若年層は海外資産に、年長者は国内資産を重視している傾向が伺えます。
調査概要
- - 調査方法:インターネット調査(アセットマネジメントOneのウェブサイト)
- - 調査期間:2025年4月21日~30日
- - 回答者数:501名(男性335名、女性150名、回答しない16名)
- - 対象者:投信保有者(ウェブサイト訪問者及び基準価額メール受信者)
総括
今回の調査から、投資信託を長期的に保有する意義が再確認され、投資家たちが冷静かつ理性的な判断を下していることが分かりました。特に短期的な市場の変動に振り回されず、自らの投資方針に基づいて行動する投資家たちが存在していることは、資産運用市場の健全な発展を示していると言えるでしょう。
詳しい内容は、アセットマネジメントOneの公式ウェブサイトでご確認ください。:
アセットマネジメントOne
アセットマネジメントOneについて
アセットマネジメントOneは2016年に設立され、幅広い資産運用サービスを提供しています。運用資産残高は約69兆円に達し、投資顧問事業や投資信託事業において国内有数の規模を誇ります。今後も多様な投資ニーズに対応し、質の高い運用ソリューションの提供を目指してまいります。