AIサーバーの安定運用を実現するFTR-L1リレー
FCLコンポーネント株式会社(東京都品川区)は、自社開発のスリム型パワーリレーシリーズ「FTR-L1」のエンジニアリング・サンプルの提供を開始しました。このリレーは、特にAIサーバーにおける電源の安定供給に不可欠な役割を果たします。サーバーの電源ユニット(PSU)は、AIアクセラレータやGPUなどの高性能ハードウェアに信頼性の高い電力を供給するため、特に重要です。
 電源障害とその影響
現代のITシステムでは、電源障害がサーバーダウンの主要因となることが多く、その影響はビジネスに甚大です。この問題を解決するため、複数の独立した電源経路を設け、冗長化する必要性が高まっています。FTR-L1シリーズは、そのニーズに応えるために開発され、迅速な電源切替を実現することでサービスの継続性を保持し、メンテナンスの計画を立てやすくします。
 FTR-L1リレーの特長
FTR-L1シリーズは、25A対応の「FTR-L1」と40A対応の「FTR-L1R」の2モデルをラインナップし、交流電源の切替に適した1a+1bの接点構成を採用しています。AIサーバーは高性能化が進む一方で、巨額の電力を消費します。そこで、FTR-L1リレーは低消費電力で動作し、ラッチングタイプを採用することで駆動コイルの電力消費を抑えています。
さらに、IEC 62368-1という情報通信機器やAV機器向けの安全規格に準拠しているため、業界における安全性も確保されています。接点のギャップは4.5mm以上あり、高度5000mまでの環境下でも安定した動作が可能です。
 生産とサプライチェーンの話
FTR-L1リレーはマレーシアで生産される予定で、これにより関税政策などの影響を軽減し、サプライチェーンのリスクを最小化することができます。
現在、エンジニアリング・サンプルの受付が開始されています。具体的な納品時期についてはお問合せによって個別に回答します。この機会に、先進のAI機器を支えるFTR-L1リレーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
 仕様概要
- - リレーシリーズ: FTR-L1
- - 接点構成: 1a+1b
- - 最大通電電流: 25A(FTR-L1タイプ)、40A(FTR-L1Rタイプ)
- - 接点定格: 25A、277VAC(FTR-L1タイプ)、40A、277VAC(FTR-L1Rタイプ)
- - コイル定格電圧: 12V、24V
- - 接点間耐電圧: 開放接点間 2,500VAC、隣接接点間 4,000VAC、コイル-接点間 5,000VAC(各1分間テスト)
- - 外形寸法 / 質量: 50×20×27mm / 約45g
 企業情報
FCLコンポーネント株式会社は、産業用オートメーション、自動車、ヘルスケアなど多岐にわたる分野に向けて高信頼性のリレーやセンサーを提供している企業です。
あなたのビジネスの安定性を高めるために、ぜひFTR-L1リレーの導入をご検討ください。
