商船三井、LBC Tank Terminalsの全持分取得を完了
株式会社商船三井(以下、商船三井)は、2025年6月30日付でタンクターミナル会社LBC Tank Terminals Group Holding Netherlands Coöperatief U.A.(以下、LBC社)の全持分を取得したことを発表しました。これにより、商船三井はケミカルロジスティクス事業のさらなる成長を目指し、新たな事業ポートフォリオを確立します。持分取得の価格は約1,715百万米ドルとなります。
ケミカルロジスティクス戦略の推進
商船三井は、2019年のNordic Tankers、2024年のFairfield Chemical Carriersに続いて、LBC社の買収を通じて海上輸送に加え、陸上の保管サービスを拡充し、顧客の多様なニーズに応えられる体制を整えます。タンクターミナル事業はボラティリティが低く、安定した収益が期待できるため、経営計画「BLUE ACTION 2035」に掲げる重要な成長戦略の一部となります。
脱炭素社会の実現に向けた発展
現在、脱炭素社会の実現に向け、アンモニアやCO2の輸送需要が増加しています。商船三井は、LBC社の陸上貯蔵ビジネスを取り入れることで、新たなエネルギー事業の展開を加速させる方針です。これにより、未来に向けた持続可能な成長を図ります。
リーダーシップの融合
商船三井の社長、橋本剛氏は、「LBC社を仲間に迎え入れることは、海を基盤とした社会インフラ企業への変革を加速する重要なステップです。グローバルネットワークとLBC社の運営における専門性の融合を通じて、顧客や社会に新価値を提供していく」と述べています。
LBC社のCEO、フランク・エルケレンス氏も「LBC社が商船三井グループの一員となることを心より楽しみにしています。両社の専門性を活かし、新たな価値を創出する自信があります」と期待を語っています。
問題解決への貢献
商船三井がLBC社を取得したことで、化学物流のトータルロジスティクスサービスが強化され、次世代エネルギー事業のバリューチェーン拡大が実現します。これにより、商船三井は市場の変化に迅速に対応し、持続可能な社会への貢献を果たしていくことが求められています。
商船三井とLBC社の統合は、今後のケミカル産業の発展とエネルギー分野の変革に大きなインパクトを与えることになるでしょう。両社は共に成長し、革新を続けながら持続可能な未来の実現に向けて尽力していく所存です。