CO2からの炭素製造
2026-05-22 14:48:58

溶融塩電解技術を用いたCO2から炭素製造の新たな展開

溶融塩電解技術を活用した新たなCO2由来炭素製造



コスモエネルギーグループが中心となり、京都大学やアイ'エムセップ、住友重機械、SECカーボンと連携してCO2由来の固体炭素を製造するためのベンチスケール検証を開始しました。この取り組みは、カーボンニュートラル社会を実現するための新たな試みとして、サプライチェーンの全体を見据えた技術検討を進めています。

取り組みの背景



カーボンニュートラルを目指す現代社会において、CO2の回収とその有効利用、いわゆるCCU(Carbon dioxide Capture, Utilization)の技術は非常に重要です。特に、CO2を安定した固体炭素として長期間固定化するための技術への関心が高まっています。溶融塩電解技術は、電気エネルギーのみを利用してCO2を炭素材料へと変換することができ、クリーン水素を必要としないことが特徴です。これにより、再生可能エネルギーと組み合わせることで、低炭素・低環境負荷な手段の実現が期待されています。

さらに、炭素材料は蓄電池や次世代エネルギー分野をはじめ、多くの産業で不可欠です。しかし、供給の偏在や地政学的リスクも課題とされています。CO2を原料とする炭素材料の製造は、環境負荷を減少させつつ、国産の素材サプライチェーンを多様化する重要な可能性を秘めています。

取り組みの概要



このたびの共同検討では、以下の三点を主軸にベンチスケール装置を活用して、具体的な検証を行います。
1. 溶融塩電解技術を用いたCO2由来炭素材料製造の技術的可能性の評価
2. 原料の調達から製造、利用に至るサプライチェーンの全体的な検討
3. 将来的な社会実装を視野に入れた課題の抽出

この取り組みは、これまで京都大学、アイ'エムセップとの共同研究の成果を基に進められ、特に住友重機械やSECカーボンの技術力を最大限に活用する形となります。

各社の役割と展望



コスモエネルギーグループ


コスモエネルギーグループは「2050年カーボンネットゼロ」を目標に掲げ、持続可能な社会の構築に向けた活動を進めています。本取り組みは、その一環であり、エネルギー・素材の両面から、脱炭素化に寄与することが見込まれています。

京都大学


京都大学は、溶融塩化学や電気化学の各分野で培った研究成果を基に、本プロジェクトの中心として技術の検証にあたります。産学連携での新たな技術創出を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

アイ'エムセップ


アイ'エムセップは、高度な技術を駆使してSDGsに寄与する事業を展開しており、この取り組みもその重要な一環として位置付けています。新しい産業を創造するために、溶融塩技術を社会実装する努力を続けます。

住友重機械


住友重機械グループは、事業活動の環境負荷を低減するために、製品性能向上と共に持続可能な技術開発に取り組んでいます。

SECカーボン


SECカーボンは、長年培った炭素材料の製造・評価に関する知見を活かし、CO2由来炭素の評価および材料化の検討を担当し、環境負荷の低減に資する技術に寄与します。

未来への展望



各社が強力に連携することで、カーボンニュートラル社会の実現に向け、CO2を有効利用する新たな技術体系が築かれることが期待されています。持続可能でより良い未来に向けて、今後もさまざまな取り組みが求められるでしょう。


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