草月いけばな展「花のメヌエット」
一般財団法人草月会が主催する「草月いけばな展」が、2025年の6月に開催されます。タイトルは「花のメヌエット」。このタイトルは、華やかで軽快な小さな舞曲を表現しており、初夏の草月会館を優雅に飾ります。二年後には草月流創流100周年を迎えることを控え、特別な意味を持つ展覧会となるでしょう。
会期と会場のご案内
本展は6月11日(水)から26日(木)までの16日間にわたり、5つの期に分けて開催されます。各期は2日間ずつ、たとえば初日の6月11日(水)と12日(木)のように連続した日程です。営業時間は、水・土曜日は10:30から18:30まで、木・日曜日は10:30から16:30までで、入場は閉場の30分前まで行えます。会場は東京都港区赤坂の草月会館2階談話室で、入場は無料です。
初夏の草月会館の魅力
2階談話室から望む初夏の美しい風景は、展示にとって極めて魅力的です。大きな窓から差し込む光や、時折影が動く様子が、出展された作品と相まり、息をのむような光景を演出します。また、本展では特に「水」をテーマにした作品も展示されます。そのため、来場者は瑞々しさと爽快感溢れる新しい花の表現を堪能できることでしょう。
家元作品展示
草月流第四代家元である勅使河原茜氏による特別な作品も、会期の全日程で展示されます。草月会館の正面入口前には、去年大好評だった家元の大型インスタレーションが再登場予定です。今年のテーマに合わせて、都市の中にふわりと浮かび上がるような、軽やかな作品が期待されます。
草月の師範たちの競演
草月の師範たちも各自の感性を駆使して、「メヌエット」をテーマにした展示を行います。日々の稽古を通じて磨かれた技術と創造力を駆使し、様々な表現の花々が会場を彩ります。「水もいける」が草月流の特色ですが、そのテーマをしっかりと受け継いで、視覚的にも楽しめる空間を提供します。
勅使河原茜家元からのメッセージ
勅使河原茜氏は、「初夏には光と水と花の明るさが溢れ、美しい作品を生み出すための状態が整っている」と述べています。この特別な展示では、観る人々に向けて草月流の精神を表現するために、作家たちの創働が詰まっています。来場者の方々には、草月創流100周年へ向けた軽やかな足取りを感じていただきたいと願っています。
草月流とは
草月流は、1927年に初代家元の勅使河原蒼風が自由な表現を求めて始めたいけばな流派です。草月流は「型」に縛られることなく、時代とともに変化しながら個性を大切にします。現代でも、家庭や公共空間の装飾など、幅広い場面でその美を発揮し、多くの人々に愛されています。
まとめ
「草月いけばな展『花のメヌエット』」は、初夏にふさわしい爽やかでエレガントな体験が待っています。草月流の独自な視点で彩られた新たな風景を、ぜひ足を運んで体験してください。草月流のいけばなが持つ魅力を再発見できる貴重な機会です。来場を心よりお待ちしております。