TOKYO FMの中間決算
2025-11-28 16:36:22

TOKYO FM、第61期中間決算を発表 - 新たな成長に向けた指針

TOKYO FM、第61期中間決算を発表



2023年11月28日、株式会社エフエム東京(TOKYO FM)が第61期(2025年度)中間決算を発表しました。今回はその内容を詳しく解説し、今後の戦略についても考察していきます。

中間期業績の概観



当期の業績は、売上高が49億6千5百万円となり、前年同期比で4.2%の減少となりました。特に放送事業では、タイム収入が前年同期比で11%減少し、報道やエンタメの分野でのネットワーク案件の落ち込みが影響を及ぼしました。また、スポット収入は後半に盛り返しが見られたものの、総じて2.5%の減少となりました。

一方で、前期からのセグメント変更により新たに重点を置いた「IP企画事業」では、収入が46%も増加しました。この成長は、特に「推し活」文化の影響で、声優やゲーム実況者に関連するファンダムの拡大が要因です。このセグメントでは、コンテンツ収入が159.9%増加し、物販収入も158.5%増と大幅な成長を記録しています。

営業利益と経常利益の変動



営業利益は1億2千万円、経常利益は3億9百万円に減少しましたが、中間純利益は3億1百万円と前年同期比で1.9%の増益となりました。これは、繰延税金資産の増加によって法人税等が減少したためです。また、販売費および一般管理費は事業再編や組織見直しの影響で5.1%減少し、IP企画事業の収支改善に寄与しましたが、放送事業の厳しさを補うには至りませんでした。

今後の展望



下期に入り、10月単月の営業利益は3千4百万円と前年同月より大幅に改善し、11月の見込みも2千〜3千万円と好調です。特に、スポット収入は前年同月比で10月は9.3%、11月は35.6%増加しています。この流れを維持しつつ、IP企画事業のさらなる成長とコスト管理の強化を図っていく方針です。

経営課題と人権方針



加えて、民放業界全体でコーポレート・ガバナンスの強化が求められる中、TOKYO FMも人権方針の制定や内部統制の徹底を経営の最重要課題として位置付けています。これにより、リスク管理や企業の透明性向上に取り組み、持続可能な企業運営を目指していく方針です。

まとめ



TOKYO FMの第61期中間決算成果は、決して楽観視できるものではありませんが、新たな成長分野の開発と収益構造の改善に向けた取り組みが進行中です。今後も、リスナーやファンに向けて多様なコンテンツを提供し、エンターテイメントの未来を切り開くことを期待しています。


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