ヤマハとKonelが手掛ける新たな音体験プロジェクト
ヤマハ株式会社とクリエイティブ集団の株式会社コネル(Konel)が、音を使った創造性を高める共創プロジェクト「sound biotope」を発表しました。このプロジェクトの第一弾として、2023年4月9日より東京都港区の虎ノ門ヒルズにオープンする新しい書店、magmabooks内のmagma loungeにおいて、特別な空間を提供します。
sound biotope-magma editionの概要
最初の取組みである「sound biotope-magma edition」では、日本特有の庭園技法である水琴窟を応用し、滴る水音が心地よく響く空間を提供します。このプロジェクトでは、水によって生まれる音の響きが体全体を包み込み、利用者は思考を解放し、内に秘めた創造性を引き出す感覚を体験できるのです。日常の視覚情報から離れ、聴覚にフォーカスしたこの新しい体験は、心を揺さぶり、思考を刺激します。
コネルとヤマハの目指すもの
Konelは、アートとテクノロジーの融合を通じた革新的な取り組みを行うクリエイター集団です。音体験を通じて人々が抱える課題を解決し、新たな可能性を探ることを目指しています。ヤマハもまた、音楽とテクノロジーの研究を厳密に進めており、今回のプロジェクトはその挑戦の一環と言えるでしょう。
このプロジェクトは、特に都市生活で必要とされる「緩和空間」をビジョンとして掲げています。日常の喧騒から解き放たれ、リラックスの中で創造性を高める環境の提供を目指しているのです。
magmabooksについて
magmabooksは、丸善ジュンク堂書店が手掛ける未来型の書店であり、「知は熱いうちに打て」というコンセプトのもと、本を「探す」だけでなく、「出会う」体験を提供します。店内は、読む前(読前)、読む最中(読中)、そして読み終わった後(読後)のすべての瞬間で「知的興奮」を感じられるようにデザインされています。
空間と時間を超えた新たな試み
magma loungeには、集中できるゾーン<FOCUS>と、創造性が解放されるゾーン<CALM>の二つのエリアがあります。利用者は、その間を行き来しながら、自らのクリエイティビティを引き出す体験をすることができます。これにより、書店がただ商品を提供する場ではなく、知識やアイデアを生み出す場へと進化しているのです。
未来への展望
ヤマハの研究開発部門は、今後さらなる音楽のトレンド創出や楽器に関する技術革新を追求していくとしています。また、2024年には横浜と渋谷に新しい研究開発拠点を設立し、新たな音の可能性を追求することを計画しています。これらの拠点と連携することで、さらなるイノベーションを進め、聴覚に焦点を当てた新たな体験を提供し続けるでしょう。
Konelとヤマハによる「sound biotope」は、音とクリエイティビティの新しい形を追求するプロジェクトです。私たちの日常に新たな音の価値をもたらすこの取り組みに、ぜひ注目してください。