環境社会の実現に向けた新たな一歩
アスエネ株式会社(本社:東京都港区)は、株式会社リコー(本社:東京都大田区)と手を組み、東京都が推進する「社会課題解決型スタートアップ支援事業Tokyo Co-inNovators」の第1期に採択されました。このプロジェクトは、環境サステナビリティの向上を目的としており、リコーのサプライチェーン全体のCO2排出量を見える化し、削減に向けた実証実験が行われます。
具体的な取り組み
今回のプロジェクトでは、アスエネの提供する「ASUENE ESG」サービスを活用します。リコーのグローバルサプライヤー200社を対象に、脱炭素・ESGに関するサービスを提供し、データの収集を行います。そのデータをもとに、CO2排出の具体的な分析を行い、重点的な削減対象を特定することで、実効性のあるモデルを構築することが目指されています。
特に関心を集めているのは、AISUENE ACADEMYの活用によるサプライヤーの能力強化です。このeラーニングサービスは、GX(グリーントランスフォーメーション)やESG(環境・社会・ガバナンス)経営を推進するためのサポートを行います。これにより、サプライヤーがCO2削減に取り組む際の基盤が築かれます。
環境問題解決のための先駆者
アスエネとリコーは、協力してサプライチェーン全体のCO2削減を実現し、脱炭素経営モデルの確立を目指して努力しています。このプロジェクトの成果は、他の企業にも広がり、日本の製造業における温室効果ガス排出量削減の課題を解決する助けとなるでしょう。
社会課題解決型支援事業とは
東京都が中心となり実施しているこの支援事業は、スタートアップの新たなアイデアや技術を活用して、さまざまな社会課題を解決することを目的としています。特に環境サステナビリティに関するプロジェクトは注目されており、CO2排出の可視化や削減、エネルギー供給の効率化、循環経済の推進など、多岐にわたる課題にチャレンジしています。
今後の展望
アスエネは、本事業を通じて、日本の製造業全体のCO2排出量を削減し、持続可能な社会の実現に寄与していくことが期待されています。経済産業省のデータによれば、日本の製造業のGHG排出量の約50%はScope3に関連しています。そのため、CO2排出量の見える化ソフトウェア市場は今後も成長が見込まれています。アスエネは、この市場でのリーダーシップを確立し、気候変動対策においてグローバルなNo.1企業を目指しています。
各社のコメント
株式会社リコーの天野光所長は、「脱炭素社会の実現に向けて、アスエネと連携できることを大変嬉しく思っています。GHG排出量の可視化は、持続可能な経営に向けた重要なステップです」とコメントしています。
一方、アスエネの西和田浩平CEOは、「サプライチェーン全体を見える化し、脱炭素社会に貢献することは非常に重要です。我々のプラットフォームを通じて、より多くの企業がカーボンニュートラル達成に向けた具体的な一歩を踏み出せるよう支援していきます」との意気込みを語っています。
このようにアスエネとリコーの連携は、日本の環境問題解決への大きな一歩を示しています。持続可能な未来に向けた挑戦は、これからも続きます。