空港の未来を探る
2025-07-08 13:56:44

羽田空港の未来を切り開く「terminal.0 HANEDA」の実証実験とは

羽田空港の未来を切り開く「terminal.0 HANEDA」の実証実験とは



羽田空港に新たに設立された空間として注目を浴びる「terminal.0 HANEDA」。ここでは、公共と商業建築の分野で活躍する大建工業株式会社が、特にサステナブルな建材やソリューションの開発に取り組んでいます。この取り組みの一環として、7月1日からスタートした実証実験に焦点を当て、その内容と未来の展望を紹介します。

1. 大建工業の参画と目的



大建工業は、異業種連携による課題解決を目指す「terminal.0」に参画しました。その目的は、非住宅分野において新たなサステナブルな素材や空間の提案を実施し、羽田空港の環境向上を図ることにあります。特に交通インフラ施設での木質化や環境負荷の低減を意識した取り組みは、空港利用者にとっても大きな価値を持つでしょう。

2. 実証実験の第一弾



今回の実証実験では、特に「再生可能なトイレブース」の設置が注目されています。このブースは、簡単に設置と撤去を行える構造になっており、誰もが利用する空間の中でサステナビリティの重要性を訴える効果を期待されています。具体的には、廃棄衣類の繊維から作られた「PANECO®」というサステナブルなボードと、大建工業の「インシュレーションボード」とを組み合わせ、トイレブースの扉や壁、カウンターに利用します。

3. 利用者への意識醸成



ブースの設計には、資源循環に関するメッセージを掲示することで、利用者にサステナビリティの意識醸成を図る工夫が施されています。このように、使う人が意識を持つことで、持続可能な社会の一員としての自覚を促しています。さらに、使用後にボードを粉砕し、その材質を再形成することで、新たなボードとしての再利用も計画されています。

4. 未来の空港に向けた展望



「terminal.0 HANEDA」は、空港のさまざまな課題解決に向けた研究と実証実験を進めていきます。2025年には、さらなる企業や団体の参加が増える見込みで、すでに34社と2大学が参画しています。空港をテーマにしたこの場所は、「人のこころを動かすために、空港が出来ることのすべて」という理念のもとで運営されており、未来の空港環境の構築に向けた実践的なアプローチが期待されています。

5. まとめ



「terminal.0 HANEDA」の活動は、羽田空港の新たな価値創造に向けた重要な一歩です。実証実験を通じて、環境に優しい素材の利用促進や意識改革が進行中で、これが将来の空港運営にどのような影響を与えるのか、その行方が注目されています。今後の取り組みがどのように展開されるのか、一層の関心を寄せていきたいところです。


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