川端龍子特別展
2025-09-08 17:51:00

川端龍子生誕140年記念展、川合玉堂との交流を紐解く

川端龍子生誕140年特別展「川合玉堂と川端龍子」



日本の近代美術界に名を刻む二人の巨匠、川端龍子と川合玉堂。それぞれ異なる画風を持つ彼らの交流をテーマにした特別展が、2025年10月11日から11月9日まで大田区立龍子記念館で開催されます。この展覧会は、川端龍子の生誕140周年を記念するもので、彼の業績とともに、親交を深めた玉堂との関係性も掘り下げていきます。

展覧会の概要


本展では、川合玉堂の作品を中心に、二人の交流の歴史を辿ります。龍子の大胆な筆使いとタッチ、対して玉堂はその優雅さと色彩の豊かさが特徴です。二人の作品を比較することで、彼らの画風の違いはもちろん、相互の影響も理解できるでしょう。

玉堂と龍子の交友


龍子と玉堂の出会いは意外にも戦後のラジオ番組の中でのことでした。当時、二人は共に俳句に興味を抱いており、その共通の趣味を通じて親交を深めたのです。また、玉堂が亡くなった際には、龍子が葬儀の委員長を務めるなど、二人の絆は非常に強かったことが知られています。

主要作品の紹介


本展では、川合玉堂の代表作を数多く展示します。明治期から昭和後期までの作品群を通じ、玉堂が描き続けた自然や人々の姿がどのように変遷していったかを見て取れます。

  • - 《高嶺残雪》(1907年頃):明治の美を感じさせる作品
  • - 《稲田の鶴》(1928年):琳派の影響を受けた描写
  • - 《荒海》(1944年):戦争の影響が色濃く出た作品
  • - 《雨後》(1957年):玉堂の絶筆の一つとされる

また、川端龍子の《海鵜》(1963年)も展示され、玉堂の水鳥モチーフとの競演が楽しめます。二人の「鵜」の視点から、異なる表現を体感できる貴重な機会です。

三巨匠の交流


さらに、戦後の日本画壇を代表する横山大観との交流も本展の大きなテーマです。1948年、龍子と玉堂のラジオ対談をきっかけに、二人の親しみが演出されるようになりました。また、大観、玉堂、龍子の三人による展覧会も開催され、彼らの作風を比較する機会となりました。

開催情報


  • - 会期:2025年10月11日(土)〜2025年11月9日(日)
  • - 開館時間:9:00〜16:30
  • - 休館日:月曜日(祝日は開館し、その翌日に休館)
  • - 入館料:一般800円、中学生以下400円
  • - 主催:公財)大田区文化振興協会
  • - 会場:大田区立龍子記念館
東京都大田区中央4-2-1
TEL: 03-3772-0680

この展覧会を通じて、川端龍子と川合玉堂の深い結びつきと、それぞれの芸術思想を再認識する機会となることでしょう。ぜひ足を運び、この特別な歴史を体感してください。


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