『舞姫』特別展
2025-06-05 12:19:55

文京区立森鴎外記念館で『舞姫』の魅力を再発見する特別展開催

文京区立森鴎外記念館で特別展「小説『舞姫』をよんでみよう!」開催



文京区立森鴎外記念館が、2025年7月4日から9月30日までの期間に、特別展「小説『舞姫』をよんでみよう!」を開催します。森鴎外は、明治23年1月に小説『舞姫』を発表し、その後も数多くの作品を世に送り出す作家として知られています。この展覧会は、その名作をさらに深く理解するための貴重な機会です。

小説『舞姫』と森鴎外



小説『舞姫』は、主人公・太田豊太郎がドイツでの留学中に経験した恋愛や葛藤を描いています。異国での生活や学問への思索を通して、自らのアイデンティティを見つめ直す青年の姿が描かれており、当時の日本社会の文脈とも深く結びついています。森鴎外はこの作品を通じて、彼自身の留学経験や文化的背景を反映し、多くの読者の心に響いています。

本展では、鴎外が生前に『舞姫』を発表した際の雑誌や書籍、そしてその創作過程に関する資料が展示されます。特に注目すべきは、サンプルとして展示される自筆草稿の複製です。この草稿は彼が1889年の年末に執筆したもので、全28枚が展示されます。推敲の跡が見えるこれらの草稿を通して、鴎外がどれほど言葉にこだわり、作品を育んできたかが伺えます。

展示の内容



展示では、以下の資料が含まれます:
  • - 『森鴎外自筆舞姫草稿の複製』:彼が執筆した原稿の複製で、語句の異同や削除された部分を確認できます。
  • - 1890年に発表された雑誌「国民之友」。この雑誌に掲載された『舞姫』は、鴎外の初めての創作小説であり、彼の文壇での躍進を象徴する作品です。
  • - 鴎外の他の著作も展示され、彼の文学的成長を感じられます。

参加イベント



特別展の開催中には、さらなる理解を深めるための関連イベントも行われます。特に注目すべきは、8月30日に実施される講演会「明治20年代の青年太田豊太郎―作品『舞姫』が問いかけてくるもの―」です。この講演会は、鴎外研究の第一人者である須田喜代次教授が講師を務め、作品に込められた思想や当時の社会背景について深く掘り下げていきます。

また、朗読体験ワークショップ「『舞姫』を朗読する」も開催され、参加者は鴎外の作品を朗読することで、その文学的魅力に触れることができます。これらの活動は、鴎外の作品をより身近に感じる貴重なチャンスです。

開催概要



展示情報は以下の通りです。
  • - 展覧会名:コレクション展「小説『舞姫』をよんでみよう!」
  • - 会期:2025年7月4日(金)~9月30日(火)
  • - 休館日:7月22日、23日、8月25日、26日、9月24日、25日
  • - 開館時間:10時~18時(最終入館は閉館30分前)
  • - 観覧料:一般300円、団体240円(中学生以下は無料)

この特別展は、文学と歴史の交錯する貴重な体験となること間違いなしです。ぜひ、文京区立森鴎外記念館を訪れ、この名作の新たな魅力を発見してみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

関連リンク

サードペディア百科事典: 森鴎外 特別展 舞姫

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。