岡山大学の未来提言
2025-11-09 19:36:30

岡山大学が提言する地球的共生の理念と高等教育の未来

岡山大学が提言する地球的共生の理念と高等教育の未来



2023年10月21日から23日にかけて、岡山市で「第14回グローバルRCE会議」が開かれました。この会議は、岡山大学、国連大学、およびRCE岡山の共催で行われ、岡山大学がオンラインで公式セッションを実施しました。このセッションのテーマは「地球的共生に奉仕する大学」と「倫理的転回について」であり、教育界のリーダーたちが集まり、地球と人類の持続可能な未来について議論を深めました。

この会議は、RCE(地域の持続可能な発展のための教育)が発足してから20年が経過したことを記念して開催され、地域および国際的な持続可能性の観点から重要な意義を持っています。岡山は2005年から活動しているRCEの一つであり、会議においては、岡山大学の副学長である横井篤文氏がモデレーターを務め、多様なバックグラウンドを持つ専門家や学生が登壇しました。

高等教育と倫理的転回の意味



セッションの中では、「持続可能性の危機は科学や政治の問題に留まらず、倫理と世界観の危機である」という意見が強調されました。これに基づき、大学の役割を再考する必要があるとの結論が導かれました。従来の経済成長モデルに基づく教育から、地球的共生に向けた教育への移行が求められています。具体的には、「グローバル」な視点から「プラネタリー」な視点へのシフトが必要であり、大学はこのシフトを起こす重要な支えとなることが期待されています。

倫理的エコシステムとその重要性



また、岡山大学は、倫理的基盤を持ったエコシステムの重要性についても議論を重ねました。これにより、大学は地球的共生を推進するための「倫理的エコシステム」を構築する役割を果たすことが急務であるとされました。換言すれば、大学は持続可能な社会に向けた倫理観と、新しい教育アプローチを持つことが求められているのです。

登壇者と意見交換



会議には、英国エクセター大学のラジャニ・ナイドゥ副学長、南アフリカのステレンボッシュ大学のダーラ・K・ディアドルフ博士、マサチューセッツ工科大学のジュリー・ニューマン博士など、世界的に著名な専門家が参加しました。彼らはそれぞれの専門的知見から、地球的共生の定義や必要性について意見を交わし、具体的な取り組み事例を紹介しました。さらに岡山大学からも、グローバル・ディスカバリー・プログラムの学生が登壇し、自らの視点で議論に加わりました。

未来に向けた岡山大学の取り組み



岡山大学は、地域と地球の持続可能な未来の形成に向けて、引き続き研究・教育・社会貢献の活動を推進していく方針です。多世代の連携やマルチステークホルダーとの協働を通じて、地元だけでなく、広く社会に貢献できる大学としての役割を果たすことが期待されています。

会議の成果は、岡山大学の公式ウェブサイトやSDGsに関する情報とともに公開され、地域や他校とのさらなる連携が進むことでしょう。岡山大学の持続可能な未来に向けた取り組みは、今後ますます注目されることでしょう。これからの岡山大学の発展に目が離せません!

第14回グローバルRCE会議 詳細はこちら
岡山大学グローバルエンゲージメントセンター


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