JASRACが過去最高の業績を達成
日本音楽著作権協会、通称JASRACが2024年度の事業について報告を行い、使用料徴収額と分配額がいずれも過去最高を達成したことが明らかになりました。具体的には、使用料徴収額が1,445億8千万円、分配額が1,423億3千万円に達し、いずれも初めて1,400億円を超える結果となったのです。
使用料徴収額の増加要因
2023年度実績に比べ、使用料徴収額は74億2千万円の増加を記録しました。この増加の背景には、音楽ストリーミングサービスや動画配信サービスの好調な推移に加え、大規模なコンサートの開催が増えたことが挙げられます。また、これによりインタラクティブな配信が活発になり、音楽産業全体の活況が反映されました。
踏み出した新たな一歩
分配額についても、前年から72億円の増加が見られ、音楽楽曲数も前年の312万1,804曲から331万3,762曲へと増加しました。これにより、分配対象楽曲の数が初めて330万曲を超え、多くのクリエイターへの還元が実現される見込みです。
JASRACの役割と今後の展望
JASRACは、音楽の著作権を管理する日本初の著作権管理団体であり、設立から85年以上にわたって音楽文化の発展に寄与し続けています。音楽を利用する個々のクリエイターや権利者に、適正な対価が還元されることに努めており、今後も音楽産業全体の発展に向けた取り組みを強化していく方針です。
東京都渋谷区を本部として活動するJASRACは、音楽の世界で大きな役割を果たしている一方で、これからもさらなる成長を目指しています。音楽の著作権に関する研究や、音楽文化の振興に資する様々な事業を展開し、新たなクリエイターの支援を続けることで、より良い音楽環境を整えていくことでしょう。これによって、豊かな音楽文化のさらなる発展が期待されます。
【参考資料】
音楽業界の発展に向けたJASRACの取り組みは、業界全体にとって重要な意義を持つものであり、これからの音楽活動や文化の未来を見据えた大きな挑戦となるでしょう。