はじめに
近年、中古マンションの購入が増加しています。しかし、物件購入後に直面する光熱費の課題は、意外に見落とされがちです。そこで、株式会社MEMOCOは、中古マンションを購入した113人を対象に、水道光熱費に関する調査を行いました。この調査結果をもとに、購入後の光熱費の変動について詳しく見ていきたいと思います。
調査概要
本調査は2025年1月29日から2025年2月28日まで実施され、インターネットを通じたクラウドソーシングサービスにより、113人の中古マンション購入者からの回答を得ました。回答者は、男女ほぼ半々で、年代は20代から60代以上まで幅広く分布しています。特に40代の層が多くを占めています。
参加者の年代分布
- - 20代:約18%
- - 30代:約21%
- - 40代:約38%
- - 50代:約16%
- - 60代以上:約5%
中古マンション購入後の光熱費の変動
調査の中心となる質問は、「物件への転居後、水道光熱費は変化しましたか?」というものでした。その結果、約74%の回答者が「高くなった」と感じており、実際に具体的な値上がりを報告しています。
光熱費の変化の内訳
- - 高くなった:約22%
- - どちらかというと高くなった:約52%
- - どちらかというと安くなった:約21%
- - 安くなった:約5%
特に電気代は約74%が値上がりしたと回答しており、次いでガス代が約18%、水道代は最も低く約8%という結果になっています。
電気代の具体的な変動
電気代について詳しく見ると、10〜30%プラスの回答が最も多く、約40%を占めています。原因としては、マンションの一括受電契約がないことや、家族が増えたために日中の電力消費が増加したという声がありました。
電気代の変化率
- - 60%以上高くなった:約4%
- - 30〜50%プラス:約18%
- - 10〜30%プラス:約40%
- - 0.5〜10%プラス:約13%
- - 0.5〜10%マイナス:約13%
ガス代と水道代にも注意
ガス代に関しては「プロパンガスになったため」との声が目立ち、結果的に「10〜30%マイナス」と回答した割合が約30%を占めています。
水道代は、最も多くの人が「10〜30%プラス」と感じており、これは以前は水道代込みだったために個別請求となり、高く感じるという意見が寄せられています。
想定していたかどうか
水道光熱費の変化について、多くの人が「想定していた」と回答しており、特に「高くなった」と答えた人の中では82%が事前に想定していたこともわかりました。このように多くの人が光熱費の変動を認識している一方で、実際の金額の変動には驚くこともあるようです。
まとめ
今回の調査結果から、中古マンション購入後の光熱費の変化が多くの人にとって重要な課題であることがわかりました。特に電気代の上昇が目立ち、今後のマンション選びには光熱費の見積もりが不可欠であることを強調したいと思います。ぜひ新しい住まいを探すときは、この情報を参考にしてみてください。