NetskopeとMicrosoftが手を結び、データセキュリティを更に強化
2025年6月16日、NetskopeとMicrosoftは企業向けのクラウド及びAI環境において、包括的なデータセキュリティを提供するためのパートナーシップの拡充を発表しました。両社の連携が強化されることで、Microsoftの各種セキュリティ製品との統合が進み、企業データの保護が一層効率的に行われることが期待されています。
パートナーシップ拡大の背景
両社の協力は、近年のデジタル環境の変化に対応するための重要なステップです。企業は、クラウドサービスやAIソリューションを利用する中で、データセキュリティの強化が求められています。Netskopeは、その高度なセキュリティ技術を提供し、Microsoftは強力なプラットフォームを通じてデータ保護のソリューションを拡充します。
機能強化の内容
新たなパートナーシップにおいて、Netskope Oneプラットフォームが様々なMicrosoftソリューションと連携し、企業に対して一貫性のあるポリシー適用と迅速な対応を可能にします。具体的な取り組み内容は以下の通りです:
- - データ検出・分類機能の拡張:Microsoft PurviewのDLP機能を活用し、広範なネットワークにおいてデータ分析を行います。これにより、機密データの検出と分類が可能となり、リスクを軽減します。
- - データセキュリティとガバナンスの一元化:Netskope Oneのセキュリティ機能を使用して、エンドポイントからネットワークトラフィックまで、全体にシームレスなDLPポリシーを適用します。
- - 統合的なセキュリティとコンプライアンス:データの保存や転送中に対するリアルタイム検出や脅威の緩和を行い、企業全体の可視性を向上させます。
業界での評価
Netskopeは、サイバーセキュリティの分野でリーダーとしての地位を確立しています。ガートナーの分析や評価でも高い評価を受けており、特にSSE(Security Service Edge)部門では毎年リーダーに選出されています。このことは、企業が信頼を寄せる理由の一つです。
2024年11月には、MicrosoftがオープンなSSEエコシステムを構築する最初のパートナーとしてNetskopeを選定しました。この動きにより、Microsoftのアプリケーションでも高度な脅威対策が実現します。
顧客への配慮
NetskopeのCPO、ジョン・マーティン氏は、「Microsoftとのパートナーシップをさらに強化し、最高水準のデータセキュリティを提供できることを嬉しく思います」とコメントしています。Microsoftの統括者Rudra Mitra氏も、「企業のお客様に最高の体験を提供するため、私たちは全力を尽くしています」と述べました。
この新しい統合機能は、2025年5月からパブリックプレビューが開始され、現在のMicrosoftユーザーに向けて提供されています。セキュリティの強化に貢献することはもちろん、利用する企業に柔軟性と選択肢を提供できることが期待されています。
具体的な製品提供
- - Netskope One SSE Platform
- - Netskope One Purview Integration
- - Netskope One Advanced SSE for Entra(近日公開予定)
これらの新製品は、企業がクラウドおよびAI環境でのデータ保護を強化するために活用される予定です。NetskopeとMicrosoftのパートナーシップは、今後のデータセキュリティに大きな影響を与えることが予想されます。詳細情報は、公式ウェブサイトで随時更新される予定です。