生成AIを活用した法務サービスの進化、クラウドリーガルが顧問弁護士を招聘
近年、急速に進化しているAI技術は、従来のビジネスモデルに変革をもたらしつつあります。企業法務の分野でもその影響は顕著であり、法務部門は多様化するニーズに応えるため、迅速かつ効率的な法務サービスが求められているのです。そんな中、企業法務アウトソースサービス「クラウドリーガル」を提供するa23s株式会社が、新たにAIに精通した顧問弁護士2名を迎え入れ、サービスの向上を図るという発表を行いました。
クラウドリーガルの目指すもの
「クラウドリーガル」は、企業の法務業務を革新するために設計されたWebインターネットベースのサービスです。ユーザーは、法務相談や労務相談、契約書のレビュー、スマート契約書の作成など、幅広い法的ニーズに応じたサービスをオンラインで「いつでも」「どこからでも」受けることができます。
AI技術を活かしたこのサービスは、企業のお客様に対し、時間と専門知識を大幅に削減しながら、精度の高い法的支援を提供することを目指しています。今回、AIに関する知見を持つ加茂翔太郎氏と川野智弘氏の2名が顧問弁護士として参加することで、サービスの性能や品質を一層強化し、利用者の期待に応えることができる体制を整えることが期待されます。
企業法務の新たな挑戦
昨今のビジネス環境では、企業ガバナンスやコンプライアンスの重要性がますます高まっています。サイバーリスクや国際取引の拡大、プライバシー保護の強化など、多岐にわたる法令の遵守が求められる中で、法務部門は迅速かつ的確な意思決定が必要です。しかし、契約書のレビューや法令に関する調査など、多くの業務が依然として手間のかかるタスクとして残されています。
クラウドリーガルの強みは、AIを通じた業務の効率化にあります。生成AIを取り入れることで、契約書のドラフトやレビュー、法務相談の迅速な対応が可能になります。これにより、弁護士はより高度な契約交渉やクライアントとの信頼関係を深める業務に集中できるようになり、生成AIによって定型的な業務が代替されることで、法務業界全体の業務革新が進むと考えられています。
加茂翔太郎氏と川野智弘氏の貢献
加茂翔太郎氏
栃木県出身で東京大学法学部を卒業した加茂氏は、M&Aや契約交渉など企業法務の分野で10年以上の経験を有する弁護士です。AIへの強い関心を持ち、生成AIコミュニティ「#SOZOコラボ」の公式アンバサダーとしても活動する彼は、AIを業務に導入するセミナーや社内教育のアドバイスを行っています。
加茂氏は「弁護士の役割が変わっていく中、AIを使用することで人間ならではの付加価値を発揮できる領域に注力できるようになる」とコメントしています。
川野智弘氏
東京都出身の川野氏は、東京大学法学部を卒業した後、早稲田大学大学院法務研究科で学びました。著作権法や情報法を専門とする彼は、エンターテインメント産業での法務支援に卓越した実績を持ち、AI技術の急速な発展に対応した法的な視点からの課題にも取り組んでいます。
川野氏は「AIの支援ツールとしての導入が進む中、クラウドリーガルのサービスレベルを向上させるこらができることを嬉しく思っている」と話しています。
未来に向けての展望
今後、クラウドリーガルはAIによる法務業務の革新を通じて、顧客にとっての法務業務の利便性をさらに高めていく予定です。企業法務のデジタルトランスフォーメーションが進むことで、弁護士の役割も変化していくことが考えられ、法律サービスの新たな提供方法が模索されています。最終的には、AIと弁護士の両者の強みを活かし、全体としてより多様なクライアントへ法的サポートを展開することが期待されています。これからの法務業界に、目が離せません。