イノバセル、約4億円の資金調達を実施
東京都品川区に本社を置く
イノバセル株式会社が、投資信託「ひふみクロスオーバーpro」を引き受け先として約4億円の資金を調達しました。この資金は、便失禁や尿失禁に対する再生医療技術の開発に活用され、患者の健康維持や生活の質の向上に寄与することを目指しています。
ひふみクロスオーバーproとは?
「ひふみクロスオーバーpro」は、未上場企業と上場企業に投資を行うファンドです。成⻑が期待できる企業に対して、継続的なリサーチを行い、将来の成長性を見込んだ投資が行われます。この投資信託は、イノバセルの革新的な再生医療事業にとって重要な資金源としています。
イノバセルの事業戦略
イノバセルは、現在
シリーズDラウンドでの資金調達を進めており、今回の調達により、累計33億円以上の資金調達となりました。これにより、切迫性便失禁に関する再生医療製品「ICEF15」の第Ⅲ相国際共同治験を推進する予定です。また、ICE15の米国での治験開始準備や、市販品の製造販売体制の構築も進めています。
QOL改善を目指して
代表取締役Co-CEOのノビック・コーリン氏は、「患者様に新たな希望を届けることが私たちの使命です。今回の資金調達は、今後の挑戦の礎となります」と述べています。また、同じく代表取締役Co-CEOのシーガー・ジェイソン氏も、「革新的な医薬品を迅速に提供するために尽力してまいります」と、イノバセルの今後のビジョンを語っています。
事業の背景
イノバセルの前身は、オーストリアのインスブルック医科大学から派生した再生医療スタートアップ企業で、2021年に日本で設立されました。主な目的は、切迫性便失禁及び腹圧性尿失禁の治療に向けた再生医療製品の研究開発です。その中でも、ICEF15は患者自身の細胞を用いて、筋肉の再生を目指す製品であり、根本治療を実現することが期待されています。
最先端の治療法を推進
イノバセルは欧州および日本での第Ⅲ相共同治験を進めており、これまでに複数の臨床試験を成功させています。今後も国内外の投資家との連携を強化し、さらなる資金調達を目指していきます。
まとめ
イノバセルの取り組みは、再生医療という分野での新たな可能性を開くものです。これからも多くの患者のQOL向上に寄与することが期待される、重要な進展の一つです。今後の動向に注目です。