シェフたちの挑戦
2025-09-09 15:41:08

海の未来を守るシェフたちの挑戦とサステナブルシーフードアワード

海の未来を守るシェフたちの挑戦


日本が抱える海の問題に積極的に取り組むシェフたちの集団、一般社団法人Chefs for the Blueが、この度「第6回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード」のリーダーシップ部門にファイナリストとして選ばれました。このアワードは、日本の水産業の持続可能な発展に寄与するプロジェクトを称えるもので、食を通じて社会の変革を目指すシェフたちの努力が評価された証です。

Chefs for the Blueの活動


Chefs for the Blueは、国内のトップシェフ約40名が集まり、2017年から活動を開始してきました。彼らは持続可能な海を実現するために、食の力で国の水産政策やビジネスに変革を促すことを使命としています。日本の豊かな海と食文化を未来に持続させるための具体的なアプローチは、以下の4つの柱で進まれています。

1. 国への政策提言


シェフたちは農林水産大臣や水産庁長官に対し、厨房での経験から得た危機感を伝え、資源管理の強化や持続可能な漁業の実現を求める提言書を提出しています。実際に、料理人が提言を行うことで、政策の認知度が変わるきっかけを作ることが目指されています。

2. 飲食業界との連携


Chefs for the Blueは「THE BLUE COMMUNITY」というオンラインコミュニティを運営し、約350名の料理人が参加しています。ここでは、サステナビリティに関する情報共有や学びの場を提供し、業界全体の意識変革を促進しています。

3. 生活者への啓発


シーフードイベント「ブルーフェス」などを通じて、一般市民に海の持続可能性についての啓発を行っています。企業や自治体と協力して行うプロモーションも多岐にわたり、地域の特色を生かしたプロジェクトが展開されています。

4. 次世代への教育


日本財団と連携して実施している「THE BLUE CAMP」では、学生が海の課題を学びながら実践的なレストラン企画・運営に取り組むプログラムを展開しています。このプログラムは「サステナアワード2024」で農林水産大臣賞を受賞するなど、高評価を得ています。

給食文化の危機


日本はかつて世界有数の水産大国でしたが、1984年をピークに漁業生産量が急減し、現在では約3分の1以下にまで落ち込んでいます。このままでは、豊かな魚食文化が失われ、多くの地域の経済にも深刻な影響が及ぶことが懸念されています。この危機に対し、Chefs for the Blueは、料理人が社会のハブとなり、問題の解決に向けた声を上げる必要があると考えています。

佐々木ひろこ代表のコメント


代表理事の佐々木ひろこ氏は、今回のファイナリスト選出を歓びの声と共に、シェフたちの情熱が認められたことを強調しています。「この選出が新たなスタートラインです。今後は企業や自治体との連携を深め、より多くの人々を巻き込みながら、国を動かす力となるよう努力していきます。」

まとめ


Chefs for the Blueは、日本の海の未来を守るために日々奮闘しています。持続可能なシーフードの確保と、それを支える食文化のプロモーションを通じて、次世代に豊かな海を手渡すための取り組みを続けています。彼らの活動から目が離せません。


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