コクヨが実施したハイブリッド避難訓練の取り組みと未来展望
2026年5月28日、株式会社コクヨが自社の東京品川オフィス「THE CAMPUS」にて新しい形のハイブリッド避難訓練を実施しました。この訓練は、株式会社マンカインドゲームズと共同開発したバーチャル防災訓練システムを用いるもので、オフィスでの防災課題を解決するための取り組みです。バーチャル訓練の試みは特に、ABW(Activity Based Working)導入に伴う消防組織の形骸化や参加率低下を解消する目的で行われています。
1. 導入の背景と課題
近年、ABWを採用する企業が増え、働く場所や時間が自由になる中で、自衛消防隊の参加率が低下し、実際に災害が起きた際に役割を果たす隊員がオフィスにいるかどうかが不確実となっています。この状況は、防災面での不安を生み出し、企業経営陣や総務・人事部門にとって、ABW導入の大きな障壁となっています。
2. バーチャル防災訓練システムの特長
コクヨが導入したバーチャル防災訓練システムは、マンカインドゲームズの「VR消火訓練システム」を基にしており、特別なハードウェアを必要とせず、一般的なPCで動作します。そのため、テレワークを行っている社員でも場所を問わず訓練を受けることが可能です。また、リアルな3Dスキャンによるオフィス環境の再現や、平常時では体験できない有事の状況をシミュレーションする実践的な内容が特徴です。
3. ハイブリッド避難訓練の具体的な内容
今回のハイブリッド避難訓練は、主に新入社員と中途社員を対象に行われ、バーチャル防災訓練のデモンストレーションも含まれていました。この試みは、参加者にとって新たな防災知識を身につけるチャンスとなり、消防行動についての理解を深める一助となるでしょう。
4. 今後の展開とビジョン
コクヨとマンカインドゲームズは、今回の東京品川オフィスでの試験的な実施にとどまらず、今後もこのシステムをブラッシュアップし、実際の避難訓練に活用する計画です。目指すのは「一人一人が自衛消防隊」としての意識を促し、企業の防災力向上に寄与することです。
今後もこのような取り組みが進むことで、オフィスで働く人々の防災意識が高まり、安全な職場環境が整備されていくことを期待しています。