2025年も開催される京都のEMBAプログラム
京都の中小企業の経済的課題を克服するために、2025年7月12日より上級経営会計専門家(EMBA)プログラムがスタートします。このプログラムは、あんしん経営をサポートする会が主催し、京都大学と連携して実施されます。ここでは、税理士や公認会計士などの会計専門家が集まり、実際の企業の経営計画策定に取り組む実践型のプログラムです。
地域に根ざした実践的な学び
EMBAプログラムの特徴の一つは、地元京都の企業経営者を招き入れる点です。地域特有の経営課題に対し、参加者は具体的な経営計画を立案します。京都の中小企業は、伝統的な産業と新しいスタートアップが共存しているユニークな環境で、多様な課題を抱えています。具体的な企業の経営課題を解決するため、受講生は現場に即して学ぶ機会を得られます。
日本の中小企業が直面する課題
日本全国の中小企業は、今、様々な経営課題に直面しています。後継者不足や、黒字倒産の増加、デジタル化の進行、そしてSDGsへの対応など、その問題は多岐にわたります。経営者たちは日々の業務に追われながら、未来を見据えた戦略が必要だと気づいていますが、自ら学ぶ時間を確保することは容易ではありません。そこで、税理士や会計士などが経営者を支援する役割が求められます。
税理士・会計士の役割の重要性
このプログラムでは、税理士・会計士が経営計画に関する専門知識を身につけて、経営者の未発見の課題を引き出し、解決策を見つける力を育むことを目指します。経営者にとって、最も身近な相談相手である税理士や会計士の専門性が、経営支援の質を大きく左右するからです。
卒業生の成功事例
昨年度に参加したエスティーワイ株式会社の柴田彩巴氏は、実際の事例として「京都ぎょくろのごえん茶」の経営計画を策定しました。柴田氏は、厳しい業界の現状を踏まえつつ、将来的には中小企業全体の支援につながるような経営戦略を立てました。柴田氏はプログラムを振り返り、「数字で目標を立てることの意味を実際に体感した」と語っています。このことが、自社にとってだけでなく、地域全体の茶業界を救う道にもなるのです。
プログラムの支援体制
あんしん経営をサポートする会は、日本全国の会計事務所と連携し、経営支援を行っています。このEMBAプログラムの普及を通じて、日本企業の成長と安定した経営を支援していくとともに、税理士・会計士自身の学びの場ともなることを目指しています。変化の激しい時代に対応するための「学び続ける姿勢」が求められる中、経営者や専門家と共に未来を描く一歩を踏み出すことが期待されています。
詳細情報
- - 講座名: 上級経営会計専門家(EMBA)プログラム
- - 開催日: 2025年7月12日より
- - 開催場所: 京都大学吉田キャンパス
- - URL: 詳細はこちら
日本の企業の未来を見据えた支援の輪を広げるため、あんしん経営をサポートする会は今後も応援し続けます。