サーキュラーエコノミーの未来を見据えたビジネス発表会
2025年3月7日(金)、東京都・虎ノ門にて、サーキュラーエコノミーに特化した創業支援プログラム「サーキュラースタートアップ東京」が成果発表会「Final Demo & Exhibition Day」を開催しました。主催はサステナビリティ支援事業を行うハーチ株式会社。このプログラムは東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」の協定事業者として、循環経済分野の新規ビジネスを支援することを目的としています。
創業支援プログラムの内容
「サーキュラースタートアップ東京」は、再生可能な素材の開発やシェアリングサービスなど、循環経済に資する幅広い事業に特化したインキュベーションプログラムです。参加者には、都内で創業や事業化を目指す起業家や研究者が含まれ、約40名以上のメンターやアドバイザーによる支援を受けています。プログラムの第2期には、多種多様な循環型ビジネスを目指す16チームが参加し、約4か月間のトレーニングを行いました。
成果発表会では、14チームの代表が自身のビジネスアイデアや成果を、関連企業や投資家、研究機関の前で発表しました。各チームのプロダクトは、リユーザブル容器システム、循環型素材、シェアリングプラットフォームなど、持続可能な社会の実現に向けた最先端のアイデアが集まり、聴衆の興味を引きました。
参加チームの革新的なアイデア
発表されたアイデアの中で特に注目を浴びたのは、以下のような革新的な取り組みです:
1.
株式会社Ripples(東京都渋谷区)は、水平リサイクルが可能なプラスチック容器の提供を目指しています。
2.
マイクロバイオファクトリー株式会社(大阪府)は、デニムの廃繊維からインジゴ染料を回収する技術を開発。
3.
合同会社渋谷肥料は、都市型サーキュラーエコノミー商品のブランド企画と開発を行っています。
4.
株式会社Seafoodは、持続可能な水産業を実現するためのマッチングサービスを提供しています。
5.
株式会社Circloopは、洗浄・配送・回収をフルサービスで行うリユーザブルカップの提供を志向しています。
また、社会インパクト創出と事業基盤構築を目指す9組も大きな成果を上げました。例えば、
静岡県立大学は再生プラスチックに関する測定技術の提供を行っており、
株式会社東芝はAIを活用した粗大ごみリユースのプラットフォーム構築に挑戦しています。他にも、再利用可能なオムツや、食品コンポストを活用したアップサイクル事業を展開するチームなど、多彩なアイデアが発表されました。
今後の展開
ハーチ株式会社は、今後も各チームとの連携を強化し、新規創業や事業提携、自治体実証実験、資金調達といった多角的なサポートを実施する方針です。サステナビリティの追求は今や必須のテーマであり、発表会には多くの企業や関係者が参加し、循環型ビジネスの未来に期待を寄せました。参加企業やチームが新たな市場を切り開き、持続可能な経済を実現するための一歩を踏み出したことを非常に喜ばしく思います。
「サーキュラースタートアップ東京」の詳細は、
こちらからご覧ください。
ハーチ株式会社は、今後も多様な主体と連携しながら、サーキュラーエコノミーの推進に貢献していくことでしょう。