ICTを支える特別支援教育の新時代
東京都千代田区に本社を持つEnuma Japan合同会社が提供する算数アプリ「トドさんすう」。このアプリは特に特別支援教育において、ICTの利活用を促進し、児童・生徒一人ひとりの学びにおける最適化を目指しています。最近、同社は「トドさんすう」と特別支援学校の学習指導要領との関係を整理した資料を、特別支援教育の教材提供サイト「Teach U」および「トドさんすう」公式ブログで無料公開しました。
特別支援教育におけるICTの活用
特別支援教育では、学ぶことが難しい状況にある児童や生徒のために、ICT(情報通信技術)の活用が一つの解決策として注目されています。学びにくさはその子供たちそれぞれで異なり、個々のニーズに応じた「個別最適化した学び」が強く求められています。このような中、「トドさんすう」は視覚的に抽象的な算数の概念を理解できるよう工夫されています。ゲーム感覚で学ぶことができるこのアプリは、子供たちが長く興味を持ち続け、自発的に学習を楽しむ手助けをします。
このように、楽しみながら繰り返し学ぶことで効果的に算数の基礎を身につけることができ、教師の指導も楽になります。特別支援教育の現場で「トドさんすう」が高く評価されている理由の一つです。
整理表の公開内容
今回公開された整理表は、特別支援教育の実践者である後藤匡敬先生が作成したもので、特別支援学校の学習指導要領と「トドさんすう」のカリキュラムに基づく学習段階との対応関係が明確に示されています。この資料により、教育現場の教員がどの学習段階で「トドさんすう」が有効かが一目でわかるようになっています。
具体的には、「トドさんすう」がアメリカの教育基準で開発されたことから、日本の学習指導要領との関連がこれまで不明瞭でした。この整理表は、特別支援学校における算数教育の段階(小学部・中学部・高等部)と「トドさんすう」の各カリキュラムステージ(1〜4)やレベル(A〜H)がどうリンクするのかを一目で理解できるものとなっています。
誰でも利用できる資料
整理表は全国どこからでもアクセス可能で、特別支援学校に限らず、どの教育機関からでも自由にダウンロードできます。これにより、全国の教育現場での利用が期待されています。
特別支援学校での教育の役に立つ、また個別の学習ニーズに応じた具体的なアプローチを考えるきっかけとなることでしょう。
モデル校募集中
さらに、「トドさんすう」の新たな教育機関向けサービス「クラスモード」のモデル校も募集しています。このプログラムを試験導入すると、複数の児童・生徒の進捗や学習履歴を一括管理でき、特別支援学校や特別支援学級が対象です。試験導入を行ったモデル校には、2025年末までライセンス数無制限で無料で提供されるとのこと。少人数での体験用ライセンスも用意されていますので、興味のある方はぜひ申し込みにチャレンジしてみてください。
詳細情報は以下のリンクからご確認いただけます。
Teach U
トドさんすう公式ブログ
この取り組みを通じて、特別支援教育の質が向上することを期待しましょう。