最近、注目を浴びている株式会社L&Bが、2025年に開催される大阪・関西万博で展示するカームダウン・クールダウンルーム「一坪のハグ」の設計思想を発表しました。L&Bは、空間デザインに特化した企業で、iFデザインアワードを受賞するなど、国際的にも評価されています。同社の理念は、空間を通じて人の心を動かし、社会に豊かさをもたらすというものです。
「一坪のハグ」とは?
「一坪のハグ」は、万博という公共性の高い舞台において、ただ美しい空間を作るだけでなく、安心できる居場所をいかに実現するかに重きを置いています。「空間が変われば心が変わり、行動が変わる」との哲学のもと、設計が進められました。ここでは、空間がどのように人々の行動や感情に影響を与えるのかが重要視されています。
空間が持つ力
L&Bの代表、七種珠水氏は、「空間は心を動かし、組織や人間関係にまで影響を及ぼす」と語ります。空間のデザインが、感じ方や行動に作用することを考慮し、利用者がどのような体験を求めているかに目を向けています。万博のように多様な背景を持つ来場者にとって、安心できる空間は何かを徹底的に考えました。
デザインの核心
一坪という限られたスペースの中で、何が「安心」の要素なのか、どうすれば心を落ち着かせることができるのかを探求しています。やわらかな光、刺激を抑えた素材、身体に寄り添う形状など、さまざまな要素が組み合わさることで、包まれるような体験を提供します。このアプローチは、万人向けの一律な空間を設計するのではなく、個々に求められる安心感を追求するものです。
マクロとミクロの視点
「一坪のハグ」では、すべての人々に共通する安心を提供するのではなく、個々のニーズを理解し、それぞれの人が求める体験を具現化しています。このことが、L&Bのデザイン哲学の根幹を成しています。
空間を投資として捉える
L&Bは、単なる視覚的な印象を超え、空間がもたらす価値を重視しています。企業のビジョンやブランドの理念を空間に反映させることで、社員や顧客の意識に変化をもたらし、結果として企業価値が向上するのです。
今後の展望
大阪・関西万博での「一坪のハグ」は、L&Bにとって新たな出発点です。このプロジェクトを契機に、駅や空港、商業施設など、さまざまな場面で安心できる空間が広がることを目指しています。L&Bは、この考えを基に、人の心を動かし、社会を豊かにする空間の提供に取り組み続けることでしょう。
代表のコメントと最後のメッセージ
七種氏は、「母の温もりを感じるような、落ち着ける空間を今回のプロジェクトで定義しました。この経験を通じて、心が安らぐ空間が広まっていくことを願っています」とその意義を強調します。L&Bは、今後も社会に貢献できる空間デザインを追求し続けることでしょう。