障害者雇用支援の新たな取り組み
生活協同組合パルシステム神奈川は、障害者雇用を進めるべく、2025年8月に学校法人星槎大学との包括的連携協定を締結しました。この協定のもと、障害を持つ職員の就労支援を強化し、専門的な教育や研修を通じて支援者のスキルを向上させることを目指しています。
事例検討会の開催
先日、12月11日には川崎市の宮前センターで事例検討会が開催され、星槎大学の共生科学部専任教授である平雅夫氏を講師に迎えて障害者雇用における具体的なアドバイスが共有されました。平氏は、事例に基づいて、障害を持つ職員とその支援を行う職員が直面する課題について深く掘り下げることができました。
この検討会は、毎月行われており、同じく横浜市緑区にある横浜北センターに勤務する就労支援担当職員も集まり、地域の支援体制を強化する場となっています。今回は、過去に実施された物流施設見学会の振り返りが行われ、参加者の疑問や質問が相次ぎました。
具体的な体験と学び
見学会では、障害を持つ職員13名がパルシステムの物流拠点で体験を共有しました。この時、職員が集合場所で不安を覚えたことや、早めに到着したことから生じたさまざまな反応について言及されました。平氏は、職員が持つ時間に対する感覚の違いや、コミュニケーションの大切さについても説明しました。「遅刻する恐怖心から早く来てしまう場面がある」との実例を挙げ、支援者が如何にしてその状況を理解し、助けを求めるスキルを教えるかが大事であると強調しました。
また、バス移動中における携帯電話の使用に関するルールについても言及され、支援者が緊張感を持って対応する必要性が説かれました。職員間での明確なルールの提示がサポートの鍵となることが示されました。
スキルアップと個別支援
平氏は、障害を持つ職員にとって意思決定が重要であるとし、「選ばせる経験を積むこと」が支援者に求められる役割であると述べました。具体的なルールがあることで、職員は不安を軽減し、自己表現の機会を持ちます。これに基づいて、支援者は職員が自主的に選択できるように促す方法を学ぶことが重要であると考えられています。
今後の方向性
パルシステム神奈川と星槎大学は、今回の協定によって、さらに多様な支援の手法を開発し、障害者雇用推進の貢献を目指しています。教育と研修を通过し、職員の精神的な健康もサポートしつつ、誰もが働きやすい環境づくりを進めます。
特に、2025年には国際協同組合年が控えており、地域社会全体の協力を得て、誰もが活躍できる社会を実現するための基盤を築くことが期待されています。
パルシステム神奈川の取り組みは、障害を持つ職員の自立と成長を促すための素晴らしいモデルであり、他の地域や組織にとっての示唆にもなり得るでしょう。皆さんもぜひこの取り組みの進展に注目してみてください。