島根県海士町の新たな移住者向け住宅づくりの挑戦
一般社団法人日本モバイル建築協会は、島根県隠岐郡海士町で新たな移住者向け住宅の建設に向けたプロジェクトを進行中です。この取り組みは、離島特有の建築課題を解消すべく、オフサイト建築と木造モバイル建築を融合させた新技術を採用しています。プロジェクトは順調に進行しており、年度末には引き渡しが予定されています。
オフサイト建築とは?
オフサイト建築は、島外の工場で建築ユニットを組み立て、完成品を現地に輸送する手法です。この方法を用いることで、現地での作業負担が大幅に軽減されます。具体的には、現地では基礎への設置と接続作業のみを行うため、迅速な対応が可能。これにより、長期間にわたる作業が求められることもなくなります。
オフサイト建築のメリット
- - 品質の維持: 工場で内外装や設備の整備が完全に行われるため、現地作業による品質のばらつきを防げます。
- - 天候に左右されない: 工場内での作業は天候に影響されず、品質管理が徹底されるため、高い品質を維持できます。
- - 島民への負担軽減: 現地作業の人員を最小限にし、長期滞在による島民への負担を軽減します。
- - 環境への配慮: 建築廃材やゴミは島外で処理されるため、離島のゴミ処理施設に過度な負担をかけません。
- - 工期の短縮: 基礎工事と上部ユニットの製造が並行して行えるため、全体の工期が大幅に短縮されます。
木造モバイル建築の可能性
木造モバイル建築は、工場で製造したユニットを必要に応じて迅速に配送し、建設や移築が可能な新しい建築手法です。これにより、需要に応じた柔軟な対応が実現します。
木造モバイル建築の特長
- - オープン工法: 専門的な技術が不要で、地域の工務店や大工が製造・メンテナンスを行えます。
- - 高性能: 耐震等級3、断熱等級5〜6に相当し、数十年の耐久性能を誇ります。
- - 柔軟な設計: 住まいの増設や移設が容易で、長期的な視野での利用を考慮しています。
- - 省エネ性能: 最新の省エネ基準をクリアし、ゼロエネルギー住宅としての利用も可能です。
- - 環境に優しい: 使用後の廃棄物がほとんど発生せず、持続可能な社会への貢献が期待されます。
地域の課題に挑む自治体様へ
日本モバイル建築協会では、離島や過疎地の自治体様からの建築に関する相談が増えています。職人不足や長期滞在の問題、短工期での施設整備など、さまざまな課題が存在します。当協会は、これらの問題に対し、解決策を提供します。まずはWEB会議でお話を伺い、最適な提案をさせていただきます。
お問い合わせ先
プロジェクトに関心のある方、またはご相談を希望される方は、
こちらからご連絡ください。新たな住まいを手に入れるお手伝いをいたします。