紀伊國屋書店が京王書籍販売を完全子会社化し新たな展開へ

紀伊國屋書店が京王書籍販売を完全子会社化

株式会社紀伊國屋書店が京王書籍販売株式会社の全株式を取得し、2025年6月30日付で完全子会社化することを発表しました。この動きは、京王電鉄株式会社が所有していた京王書籍販売を、紀伊國屋書店が新たに取り込む形となります。これにより、紀伊國屋書店は更なる経営資源の拡充を図ることができ、地域における文化的な貢献へとつなげていく意向を示しています。

新たな経営体制の発足

京王書籍販売は、完全子会社化に伴い、同日付で新しい経営体制へと移行します。新任の社長には、西前秋幸氏が就任し、これまでの経験を活かして会社を導いていく予定です。また、取締役には紀伊國屋書店内の管理職が就任し、各方面からの知見と経験を持ち寄ることで運営が行われます。

京王書籍販売は長い歴史を持つ企業で、特に京王線沿線では「啓文堂書店」として親しまれてきました。これからは紀伊國屋書店というブランド名のもと、新たな店舗展開やサービスの提供を行い、地域の文化や読書活動の振興に貢献する姿勢を打ち出しています。

文化的貢献を目指して

紀伊國屋書店としての経営資源を最大限に活用することで、顧客に対し新たな価値の提供を可能にします。本社のある新宿区とは別のエリアで長らく愛されてきた京王書籍販売の店舗を引き続き運営し、地域の皆さまとの繋がりを大切にしながら、書籍や文具の販売を続けていく方針です。

今回の統合によって期待されるのは、より多様な書籍との出会いの場を提供することです。紀伊國屋書店が持つ著名なカタログや出版物と、京王書籍販売の豊富な地元色を融合させることで、訪れるお客様にとって、より魅力的で便利な店舗になるでしょう。

店舗の展開と今後のビジョン

新しい経営の下では、店舗名の変更が計画されています。改装後、既存の京王書籍販売の店舗は「紀伊國屋書店」として生まれ変わる予定です。これにより、全国各地に広がる紀伊國屋書店ネットワークとの連携が強化され、顧客へのサービス向上も図られるでしょう。

店内のリニューアルや新たなサービスの導入が期待される中、書店としての役割を越えて、地域文化の発展に寄与することを目指しています。経営チームは新しいビジョンをもとに、さらなる飛躍を遂げることでしょう。