売れるネット広告社グループの急成長戦略とその展望

売れるネット広告社グループ株式会社（証券コード：9235）は、福岡を本拠地とし、急成長を遂げている企業です。2028年を目標に、連結売上高100億円、時価総額250億円を目指す「Ureru100」という中期成長戦略を掲げています。その具体的なロードマップと今後の見通しについて詳しく見ていきます。

売上高と利益の過去最高を記録

2025年7月期の連結業績では、売上高が1,567百万円、売上総利益が919百万円と、上場以来過去最高を記録しました。特に、売上高は前年の756百万円に比べて207%の増加を果たし、営業黒字化へ向けた土台を整えています。D2C向けデジタルマーケティングでは、四半期ベースで184百万円の売上を確保し、収益性の回復も進んでいます。

グロース戦略の柱とは

当社グループの成長を支えるのは4つのエンジンです。まず第一に、D2C向けデジタルマーケティング支援事業があります。次に、グローバル情報通信事業（JCNT）。三つ目は越境EC支援、自社D2C事業。そして最後に、AIマーケティング支援およびビジュアルコミュニケーションDX、Web3事業です。これらを組み合わせ、2028年までに売上高100億円以上を狙います。

戦略的M&Aの活用

売れるネット広告社グループは、昨年までに8社のM&Aを実施しており、新たな成長を確保しています。この戦略は、同規模の企業を年間で取り込み、売上拡大を図るものです。今後もこのアプローチを続け、2026年には売上高30〜35億円、2027年には60〜70億円、2028年には売上高約120〜140億円を目指しています。

TikTokやAIを活用した新規事業

特に注目すべきは、TikTokを活用したライブコマースと越境EC市場への挑戦です。この市場は今後10年で爆発的成長が見込まれており、当社は先行してこの波を捉えようとしています。また、「売れるAI」シリーズを展開し、AIエージェントを活用したサービスも次々にリリースしています。

計画の実行

2026年7月期には、売上高1,880百万円を計画し、初の通期営業黒字化を見込んでいます。この数字には今後のM&A効果は織り込まれていないため、実際の成長はこれ以上となる見込みです。また、各セグメントでは安定した利益を見込むなど、ビジネス構造が深化しています。

代表者のメッセージ

社長の加藤公一レオは、「全社員、全株主との“破ることのできない血の契約”だ」と強調し、売上100億円の実現に向け全力を尽くす意志を示しています。彼は、既存のD2C支援とメディアプラットフォームで利益体質を強化し、新たな収益源を次々と立ち上げる考えです。

この計画が実現すれば、売れるネット広告社グループは業界でも注目される存在となることでしょう。今後、同社からのさらなる成長を期待し、注視していきたいと思います。