通勤中の事故も保証!「第三者行為災害届」を理解しよう
通勤途中や業務中に発生するさまざまな事故や災害。その中でも、他人の行為による災害を補償する制度が存在します。それが「第三者行為災害届」です。この制度について知っておくことは、万が一の際に自身や家族を守るために非常に重要です。
「第三者行為災害届」とは?
労災保険の中でも特に重要な位置を占める「第三者行為災害届」は、他人によって引き起こされた事故や災害を対象としています。例えば、通勤中に車にひかれた場合や業務中に暴力を受けた場合などが該当します。これらのケースでは、通常の労災の手続きを踏むだけでは不十分で、特別な手続きを要します。
提出が必須な理由
「第三者行為災害届」を提出しないと、さまざまな問題が生じる可能性があります。労災給付や損害賠償請求の権利が制限される場合があるため、事前の理解と準備が不可欠です。また、加害者への損害賠償請求を行う場合には、これらが相互に影響を及ぼすことを念頭に置かなければなりません。
労災給付と損害賠償の関係
具体的には、被災者は加害者に対する損害賠償請求と労災給付の両方を受け取ることができます。しかし、二重取りは許されず、受給額の調整が必要です。この部分をしっかり理解していないと、後々トラブルに繋がる可能性があります。
加害者に対する請求と控除
さらに、労災給付後に国が加害者に請求する「求償」や、損害賠償を受けた際に給付から差し引かれる「控除」といった仕組みも存在します。この複雑な手続きを理解することは、労務担当者や支援者にとって大切な役割です。
セミナーのご案内
本セミナーでは、労務担当者や被災者支援の方々に向けて、これらの重要な知識を基礎からしっかり解説します。日時は2025年11月26日12:00から13:00まで。開催場所は千代田区紀尾井町の紀尾井町本社ビル6Fとなっています。この機会に参加して、しっかりとした知識を身に付けてみませんか。
小野 純講師の紹介
講師には、特定社会保険労務士の小野 純氏をお招きします。小野氏は、企業や教育機関で多数のハラスメントや労務に関する研修を行ってきた実績があります。そのため法律を実務にどのように活かすかについて、分かりやすく、現場に即した講義を受けられることでしょう。
一般社団法人クレア人財育英協会とは
最後に、今回のセミナーを主催する一般社団法人クレア人財育英協会についてご紹介いたします。2023年に設立されたこの団体は、雇用や労務、ハラスメント防止に関する研修を展開し、働く人々とその家族を支援する「雇用クリーン事業」に注力しています。また、全国で650名以上がプロフェッショナル資格『雇用クリーンプランナー』を取得するなど、幅広く活動を展開しています。
このように、労災に関する理解を深め、多くの人々に役立つ情報を提供することが今回のセミナーの目的です。どうぞお気軽にご参加ください!