地域健康をテーマにしたスタートアップが挑む心疾患リスクの見逃し問題
毎週木曜日の朝に開催される「Morning Pitch」は、スタートアップや大企業、ベンチャーキャピタル、メディアなど約250名が集まる日本屈指のピッチイベントです。2026年2月5日に行われる第572回では、「地域イノベーション特集~健康・観光分野のスタートアップが手掛ける多摩地域の活性化~」がテーマです。このイベントでは、地域課題の解決に挑む様々なスタートアップが紹介されます。特に注目すべきは、心臓ヘルスケア分野に取り組む株式会社ココロミルです。この会社は、在宅での健康維持や予防に焦点を当てたサービスを提供しています。
心疾患リスクの見逃されやすさ
心疾患は、日本国内での主要な死因の一つで、多くの場合、強い症状が現れる前に突然発症します。「自分は大丈夫」と感じている人や、健診では問題が指摘されなかった人ほど、実はリスクを抱えているケースが多いのです。ココロミルは、そのようなリスクに対応するために、日々の生活の中で心臓の健康状態を把握できる新たなアプローチを提案しています。
特に、短時間の検査や定期健診だけでは心疾患や脳卒中などの兆候を見逃しやすいことが問題視されています。ココロミルは、医療機関だけでなく一般の人々も自宅で心臓の状態を確認できるようにするサービスを展開し、「ホーム心臓ドック®」というデバイスを使用しています。これは、病院と同等の精度で長時間心電図データを取得でき、不整脈の兆候や睡眠時無呼吸症候群、ストレス指標を自宅で簡単に検出できるというものです。
地域連携型ヘルスケアモデル
ココロミルは、特に多摩地域を中心に自治体や企業と連携した取り組みを行っています。この地域では、地域課題とスタートアップの技術を結びつける新たなモデルケースとして活動しており、今回はその成功事例を基に、なぜ心疾患は見逃されやすいのか、地域からどのようにヘルスケアイノベーションが生まれるのか、自治体や企業との連携を通じた展開の可能性について紹介される予定です。
ホーム心臓ドック®の詳細
「ホーム心臓ドック®」は、胸部に小型心電計を装着し、9時間以上の長時間計測を行うことで、通常の健康診断では見逃されてしまう不整脈を検出します。具体的な検出率として、健康診断での不整脈検出率は約10%に対し、ホーム心臓ドック®では約36%という高確率での検出が実現されています。また、上位モデルの「ホーム心臓ドックpro」では、睡眠時の無呼吸症候群やストレスレベルも測定可能です。
データは専門の臨床検査技師が分析し、数日以内に結果が提供されるため、異常が確認された場合も迅速に医療機関とのつながりが可能です。
イベント概要
この重要なピッチイベントは、2026年の2月5日(木)に、Global Business Hub Tokyoで開催されます。形式は会場とオンラインのハイブリッドで行われ、多摩地域のスタートアップが新たな視点から健康課題解消のための取り組みを共有します。
ココロミルが提唱するような新たなヘルスケアモデルが、今後どのように地域社会に影響を及ぼし、人々の健康を支えるのか、非常に楽しみです。私たち自身が日常的に心の健康を見守るための手段を持つことの重要性を再認識させられる機会でもあります。