若手・中堅社員のリーダーシップの実態
株式会社シェイクが実施した調査によると、300名以上の企業に勤める若手・中堅社員にとって、日々の業務における感情の動きが、リーダーシップを発揮するための重要な要素であることが分かりました。調査は2025年4月にインターネットを通じて行われ、1,005名が対象となりました。
調査の背景
近年、企業の現場では役職にかかわらず、自ら判断し積極的に行動するリーダーシップが必要とされています。しかしながら、若手・中堅社員がその力を示せていない現実も存在します。これを受け、シェイクは「若手・中堅社員のリーダーシップ」というテーマで調査を実施しました。リーダーシップとは、目的や業務に向けて前向きな影響力を発揮し、積極的に行動することを指します。
心の動きとリーダーシップの関係
調査結果によれば、約6割の若手・中堅社員が“日常業務において心の動きを感じている”と回答しています。具体的には、『新しい知識を習得したとき』や『成果を出したとき』に特に心の動きを感じるとのこと。仕事に対する好奇心や楽しさを感じることが、リーダーシップの発揮に繋がることが示されています。日々の業務において感情を伴った取り組みが、業務の質を高め、リーダーシップを育む要素となっているようです。
自発的な工夫の具現化
業務への心の動きを感じている社員の多くは、自らのスキル向上に努め、他者のアイデアを取り入れる傾向が見られました。特に、感情が動く場面では自律的な学びや挑戦への意欲が強く、その結果として仕事に対する責任感や率先性が高まることが調査で明らかとなっています。実際、「心の動きを感じることが仕事を率先して行う原動力になる」と感じている社員は約7割に達しました。
リーダーシップを発揮できない要因
一方、リーダーシップを発揮できないと感じる社員の中には、心理的要因が大きく影響していることが示唆されています。「自信がない」「モチベーションがない」といった内面的な課題が多く、特に自信のなさは成功体験の不足や周囲からの承認を受けづらいことからくるものと分析できます。このように、リーダーシップを育む上では、内面的な成長や支援が必要不可欠であると考えられます。
必要なサポートとは
若手・中堅社員がリーダーシップを発揮するために求めるサポートには、職務スキルの向上や個人の自信を高める環境が挙げられています。また、仕事との向き合い方を見直すことで、より積極的に業務に取り組むことができるとされています。実際に、キャリアの不安を軽減するためには、キャリアパスの明確化や定期的なキャリア面談の実施が求められています。
結論
今回の調査を通じて、若手・中堅社員がリーダーシップを発揮するためには、心の動きに寄り添った支援が重要なことが明らかになりました。シェイクは、『シェアド・リーダーシップ』を推奨しており、どんな年代の社員もリーダーシップを発揮できる環境づくりに取り組んでいます。モチベーションを高め、自発的な行動を促すためには感情や意義感の充足が必要です。仕事の楽しさやチャレンジを感じられる環境を整えることで、各自のリーダーシップ資質が開花することを期待しています。若手・中堅層のさらなる成長を促すために、企業はどのようなサポートを行えるのか、一緒に考えていきたいですね。