専修大学での特別講義が自己理解を深める新たな一歩に
2025年5月30日、専修大学神田キャンパスにて株式会社ジコリカイによる特別講義が行われました。この講義は、自己理解を通じて学生が自分の価値観や才能を見つけることを目的としています。約200名の商学部3、4年生が参加し、自分の「本当にやりたいこと」について考える機会となりました。
自己理解の重要性と講義の背景
昨今、AI技術の進展や働き方の多様化が進む中、学生たちの進路選びも変化しています。従来の“正解”がある進路選びから、自分自身の価値観を基にした選択が重視され始めています。最近の調査によると、就職活動での決定的な要因は「やりたい仕事」がトップに躍り出ており、「自分らしい働き方」が重要視されています。その一方で、自己理解ができていると感じる学生は約6割に留まっており、多くの学生が自分らしさを見失っている状況です。
このような背景から、各大学では自己理解を促進する取り組みが進んでいます。株式会社ジコリカイは、専修大学の中原孝信教授が担当するゼミで何度か特別講義を実施しており、今回も多くの学生にアプローチする機会を得ました。
講義内容と実践的ワーク
当日の講義では、自己理解コーチの片田なるとしが登壇し、自身の新卒時代の経験をもとに、「心をすり減らしながら働いていた自身」と「自己理解によって人生が好転した実体験」を語りました。これは、自分の軸に従って働くことの喜びを学生たちに伝えるための導入です。
講義のメインでは、「本当にやりたいこと」を見つけるためのメソッドに焦点が当てられました。多くの人が抱える「やりたいことがない」という悩みに対して、片田は「見つけ方を知らないだけ」と述べ、自己理解メソッドを適用することで誰もが見つけることができると呼びかけました。
最初のステップは「好きなこと」と「得意なこと」を導くワークです。参加者は自身がフォローしているSNSやYouTubeを振り返り、その中で「なぜその情報を追っているのか?」という問いを通じて自己分析を進めました。
次に、「得意なこと」を探るためには「ついイラっとしてしまう瞬間」を振り返る方法が提示されました。学生たちは、他人に対する無意識の違和感が、自分の才能の手がかりであることに気づく時間となりました。
自己理解の深化へ
次のステップでは、「価値観」を通じて「本当にやりたいこと」を見つける作業に進みます。「あなたがおせっかいしてしまうこと」という質問を通じて、自分が他者に与えたい価値を言語化します。これにより、学生たちは自己の内面にさらに深く掘り下げることができます。
講義の締めくくりでは、「好き」×「得意」×「大事」の交点に本当にやりたいことがあることが強調され、学生たちに向けて未来へのエールが送られました。
学生の反響と自己理解の意義
講義を受けた学生たちからは、様々な感想が寄せられました。「大学生活で一番面白い講義だった」「今日は自分を分析する良い機会になった」といった声が多く、特に「やりたいことがない人はいない」という言葉が心に響いたとの報告がありました。これにより、多くの学生が自己理解のプロセスを通じて自分自身を見つめ直すことの重要性を実感したようです。
まとめとして、学生たちは自己理解を進めることで、今後の社会人生活へ向けた道を自分らしく切り拓いていく意欲を持っています。自己理解は、単なる情報収集とは異なり、自分自身を知ることが今後の選択において不可欠であるとの認識が広まっています。
株式会社ジコリカイの目指す未来
株式会社ジコリカイは、「自己理解」が教育の当たり前となる社会を目指しています。6,000名以上が利用した独自のメソッドによる「自己理解プログラム」を通じて、学生が自分自身の個性を理解し、それに基づいた進路選択を行える力を育むことを重視しています。AIでは提供できない「自分にとっての答え」を見つける手助けとして、今後も自己理解の普及に取り組んでいく考えです。