看護師のケア意識調査
2025-05-30 18:18:13

全国の看護師を対象にした看護技術に関する意識調査の結果

全国の看護師を対象とした意識調査の結果



株式会社ケアコムは、看護師向け情報発信サイト「ケアのあるある知恵袋」の運営を通じて、全国の看護師371名に対し、日常的に行っている看護ケアの調査を実施しました。この調査では、得意なケアや苦手なケア、また自信を持って提供できる看護技術などについての具体的な意見が収集され、その結果が明らかになりました。

得意なケアに関する意識



調査の結果、看護師が最も得意だと感じるケアは「傾聴・コミュニケーション」で、全体の18.2%がこれを選びました。これは、看護業務において患者と対話し、心を寄せることの重要性が大きいことを示しています。理由として、接遇マイスターとしての評価や、患者との関係性から得られる安心感が挙げられました。

その他、得意とされるケアには点滴(11.0%)、採血(8.2%)、浣腸・摘便(4.3%)などが続きます。この傾向から、普段の業務で熟練が求められるケア技術は、看護師自らが得意と感じる要素となりうることが確認できました。

好きなケアとその理由



看護技術の好きなケアについても調査され、最多は「環境整備」(13.7%)でした。また、採血(12.4%)、食事介助(8.2%)、足浴(7.9%)も多く選ばれています。これらは患者の生活の質を向上させるケアに対し、看護師が持つ達成感や喜びを反映しているようです。特に「達成感」や「成功した瞬間の嬉しさ」が、看護業務におけるモチベーションに直結していることが多い結果として浮き彫りになりました。

苦手なケアの実態



逆に、苦手な看護技術には「胃管チューブ挿入」(18.8%)や「浣腸・摘便」(8.3%)など、経験や頻度の低さによる自信のなさが影響していることが多いようです。特に、看護師が過去に経験した失敗や患者の個別のニーズに応えられないことなどから、避けたい技術として挙げられました。

強みとしての「心理的ケア」



さらに、自信を持って提供できる看護ケアとして、最も多かったのは「心理的なケア、寄り添い、傾聴」の28.8%でした。この結果からも、患者との信頼関係の構築が看護師にとっての大切な運営要素であることが分かります。

看護の現場の感動とやる気



アンケートでは、看護師がやる気を感じる瞬間として、患者やその家族からの感謝の言葉や、緊急時の取り組みを成功させた時などが挙げられました。具体的な状況では、患者が看護師に心を開いた瞬間や、日々のケアによって患者が喜びを示した際に、やる気が湧くという意見が多数見られました。

まとめ



この調査を通じて、看護師たちが患者とのかかわりを大切にし、またその相互作用がモチベーションに繋がっていることが明らかになりました。しかし、日常の業務の中で患者と向き合う時間が制約されている現実も見え、看護師不足や業務負担の課題も浮上しました。株式会社ケアコムは、看護師が自信を持って看護に取り組める環境を整えるため、引き続き努力していきたい所存です。


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